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無党派さん:
その点にかぎっていうと、左翼人士なり中韓両国なりの靖国理解のほうが正しい。もっ
というと、大東亜戦争が「全面的」に侵略戦争であり、それゆえ侵略された諸外国に「全
面的」に謝罪しなければならないというのなら、靖国参拝は公的には禁止されて然るべき
だということになる。
靖国参拝を行うからには、ましてや政府高官がそれをやる以上は、大東亜戦争をめぐっ
て日本国家にも、何ほどか目立った形で、「大義」の数片があったのだと認めてかからなけ
ればならない。日本のなした大東亜戦争には大義の一片もなかったと言い張る(社会主義
派の)左翼はもちろんのこととして、戦争において重要なのは国益だけで大義なんかどう
でもよいといってのける(個人主義派の)左翼つまり親米派も、英霊への国家儀式に参加
する資格がない。日本国民においてとて、諸外国に「謝罪」のみ行うこの六十年間の日本
外交を容認してきた者は、靖国参拝を差し控えるべきである。
外に向かっては全面的謝罪によって英霊の存在を否定し、内に向かっては靖国参拝でそ
の存在を肯定するというのは、二枚舌といわれても致し方ない。必要なのは、あの戦争に
ついて何を否定し何を肯定するのか、という仕分けである。その否定の分だけ謝罪が要求
され、その肯定の分だけ靖国参拝が要請される、というふうに考えなければなるまい。(鼬)