「小泉首相を鑑に」 安倍氏が講演で「宰相論」
安倍晋三官房長官は26日、自民党青年局が党本部で開いた集会で講演し、「90年代に経済がうまく
いかなかったのは10年間で7人も首相が代わったことが大きい。小泉純一郎首相が1年で辞めたら
『失われた90年代』と同じだっただろう」と述べた。5年余の長期政権となった小泉政権の功績と自身の
思い描く「宰相論」を説き、参加者からは「長期政権樹立への意欲と決意が伝わってきた」との声も聞かれた。
安倍氏は講演で、小泉政権の成果について、公共事業費などの財政出動を抑えつつ、不良債権処理や
財政再建に取り組んだ点を力説。改革を断行できた秘(ひ)訣(けつ)として(1)首相の強い信念(2)明確な
国内外へのアピール(3)長期政権維持―の3つを挙げた。
その上で「小泉さんはどしゃ降りの雨の中を突っ走る大きな決断をした。そのときに政策を変えていたら、
また後戻りしていた」と語り、首相の政治姿勢や政権運営を今後の"手本"とすべきだとの考えを強調。
「来年は参院選がある。厳しい選挙になるので応援してもらいたい」と締めくくった。
(07/26 22:04)
ttp://www.sankei.co.jp/news/060726/sei089.htm