小泉総理は運が強すぎる ▲302▲

このエントリーをはてなブックマークに追加
206無党派さん
金融政策のインサイダー成立要件=そもそも日銀の景気判断は…
(ry
ここで金融政策でインサイダーが成立するかどうかを改めて考えたのだが、そもそも論としては、政策運営の前提と
なる景気判断が正しいかどうかが重要な要件ではないか、と思った。振り返ってみて、少なくとも私が着任した1997年
春以降、日銀の言い分に沿って資産運用するとボロボロになったのは間違いない。総じて不況(orリスク)を過小評価し、
回復を過大評価する性向があり、特に後者の典型は2000年8月のゼロ金利解除であった。
 当時の日銀執行部は追加利上げを内部で検討しており、それを正当化するために短観DIを応用したテーラールール
(海賊版)で中立金利を1%と設定。不良債権問題を超過小評価したうえで持続的回復軌道に乗るとのシナリオを置いて
いた。日銀を信じてJGBショート・株ロングのポジションを作って最高利食いポイントの到来を待っていたら即死状態に
陥るのは必至であったろう(今まで持ってるなら利食えるかも)。
 日銀は金融政策運営というインサイダー情報を握っているのは確かだが、そのネタはこれまでのところは景気見通しが
誤っていたという観点に照らすと「ガセネタ」であった(これからは黄金ネタかもしれないし、糞ネタかもしれない)。なお、
量的緩和という政策についても、日銀はマクロ効果を信じていなかった(「三〇兆円高地の攻防戦」参照)ので、日銀ロジック
上は「量的緩和解除」はネタではあるものの、売りでもない買いでもない中立ネタである。
 マニアックな視点では、福井総裁をインサイダー犯扱いするのは、政策判断と政策効果を認めるようなもので、ある意味
では日銀の力量を尊重していることになる。つまり、福井総裁のインサイダー疑惑を否定するのは私としては可能なのだが、
それは「日銀は無能である」との主張に他ならない。さらに、プルーデンス情報も例の高度化路線に絡んでインサイダー疑惑
を思う存分否定することは可能であるが、出入り禁止のリスク大なので、もうこれ以上は論評しない。
この路線で福井総裁を擁護すると、ご当人は激怒しよう。

ttp://hongokucho.exblog.jp/5095842/