小泉総理は運が強すぎる　▲301▲

http://www.sankei.co.jp/news/060622/sei007.htm

≪擁護論は株価配慮のポーズ≫
　福井俊彦日銀総裁が村上ファンドへ拠出し１４７３万円の利益を得ていた問題で、
与党内から「辞任やむなし」の声が出始めた。
福井氏を参考人招致する２２日の衆院財務金融委員会（閉会中審査）で、野党側は
「日銀総裁として非常に不見識」（小沢一郎民主党代表）と責任追及を強める構えだ。
首相官邸は今のところ「進退問題には発展しない」との姿勢を貫いているが、福井氏
に対する世論は日増しに厳しくなっている。

　この問題について、安倍晋三官房長官は２１日の記者会見で「利益額は少額ではない。
国民の受け止めは厳しい。
資産公開や内部規定の見直しなしには、国民の信頼を得るのは難しい」と述べ、強いトーン
で日銀に“綱紀粛正”を求めた。
自民党の中川秀直政調会長も同日午後、党本部で開いた外国報道機関との記者会見で
「欧米の中央銀行から見て遜色（そんしょく）ない内部服務規定を確立することによって、
日銀の政策手段の独立性について疑いを持たれることのないようにしてほしい」と強調した。

　福井総裁の進退問題について、小泉純一郎首相は同日、記者団に「何か問題があるとすぐ
やめればいいという問題ではない」と辞任の必要はないとの考えを改めて示し、安倍氏も
「職責を全うすべきだとの考えに変わりはない」と繰り返した。