小泉総理は運が強すぎる ▲298▲

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576小沢一郎 思想政治家で終わるのか   AERA '06.1.23
http://ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2006/ar20060127163706.html

今も、角栄待望論を耳にすることがあるが、小沢は明確に否定する。
オヤジは戦後のあの時期に求められた政治家であり、いま求められるのは土台を変える変革者であると。
情と理の使い分け、ときに明瞭でありときにくもる。
そのときどき、「土着日本人」が前に出、また「西洋人」が前に出る。
その矛盾のなかで小沢は生きてきた。

 小沢の『日本改造計画』が出されたのは13年前であるが、基本理念に修正するものはないという。
序文で、グランドキャニオンには柵もなければ管理人もいない逸話を記している。
自身のことは自身の判断と責任の下に律せよというたとえである。
小沢思想のエートスを単語に集約させれば「自立」である。

 痛切な問題意識を抱いたのは、幹事長時代、湾岸戦争時であったという。
永田町も霞が関も右往左往するばかり。
確たる定見はなにもない。
当時まだしも財布は膨らんではいたがこれもいつかはへこむ。
この国はがらんどうだ、戦後半世紀、このままでは国際社会から孤立し、経済大国の基盤は崩れていく――。
権力中枢にいたがゆえに小沢には視えたのだ。