http://ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2006/ar20060127163706.html 近世の政治家では大久保利通をもっとも評価する。
新国家樹立を至上のものとし、それを断行することにおいて一切の私情は介在させなかった。
政事は冷徹であらねばならない。
そうでなければ国は救われない。
アタマは完璧にそう思っている。
同時に、滅びゆく武士階級に殉じた西郷隆盛をどうしようもなく好きでもあるのだ。
先頃、藤井は政界引退を決め、まず小沢に告げるために赤坂の事務所に出向いた。
「もう側にいて一緒に歩くことはできなくなりました」。
そういうと、小沢は涙ぐんでいる。
この十数年、藤井は小沢の涙を何度か見ている。
情に流されて判断を誤ったことはありませんか――という問いに対して、「いくつかあったよ」と小沢は答えた。
具体的には口をつぐんだが、小渕内閣時代、自自公結成などを指している。