http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%AE%88#.E4.BF.9D.E5.AE.88.E4.B8.BB.E7.BE.A9.EF.BC.88.E6.94.BF.E6.B2.BB.E6.80.9D.E6.83.B3.EF.BC.89 思想としての保守は、基本的には伝統を重視する考え方を指す。
保守主義や保守的といった言葉が指すのはこの思想としての保守である。
フランス革命当時の保守主義は原義は「今あるアンシャンレジームとレッテル貼りされた諸制度は、
遠い過去からの取捨選択に耐えてきたものであり、これを維持存続させることが国民の利益になる。」と定義されていた。
21世紀の現在でも保守政治家等の言動を観察すると、この言葉を意識するにせよ無意識にせよ、この定義に則った言動で
ほとんど全てが説明できる。
保守主義の基本的な考えは、人間の思考に期待しすぎず、人は過ちを犯すし完全な者ではないという前提に立ち、謙虚な
振るまいをし、伝統的価値観(慣習、宗教、美徳、道徳、政治体制など)を尊重することである。
なぜなら、先祖達が試行錯誤しながら獲得してきた知恵が、これらの中に凝縮されていると考えるからである。
また、国家は祖先からの相続財産で、現在、生きている国民は、相続した国家を大切に維持し、子孫に相続させる義務があると考える。
だから、過去・現在・未来の歴史的結びつきを重視するのである。
単なる懐古趣味とは全く異なり、未来志向の要素を持つ。
さらに、権利についても、国家と同様に、先祖が獲得した権利を譲り受けた相続財産と考える。
つまり、権利の根拠を相続したからと考える。
他方、民主主義への懐疑という点も注目すべきである。
その理由としては、民衆=議会の暴走→道徳の退廃・自由の軽視への危惧、そして民主主義→衆愚政治への
警戒が挙げられる。
これは大衆蔑視ではなく急進的な体制変革によって自由が脅かされることへの恐怖から来ているとも説明される
日本において保守の立場をとる組織・人物として、自由民主党、産経新聞、読売新聞、文藝春秋、新潮社、小学館、
自称保守あるいは新保守主義として新しい歴史教科書をつくる会、自由主義史観研究会などのメディア・団体、
石原慎太郎、安倍晋三らといった政治家や、櫻井よしこ、三宅久之、小林よしのり、長谷川三千子、中川八洋、八木秀次など、
一般に“右派”と評されるジャーナリスト・評論家がいる。