http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/ 内政の小泉改革も、郵政民営化を除きほとんどは最初の総裁選公約になかった。
例えば1年目に好評を博した特殊法人の予算1兆円削減は、総裁選のライバルだった橋本龍太郎元首相
の公約にあったのを、就任後ちゃっかり横取りした。
指示に驚く自民党や財務省の幹部らに「(政策通の)ハシリュウが公約したんだからできるはずだ」
と言ったそうだ。
道路公団など7法人を重点に指名したのは「大きいから」だった。
良くも悪くもひらめき型なのだ。
政策の大事な説明が、がっかりするほど薄っぺらい。
でも、だから分かりやすい(本当は何も分からないのだが)。
小泉首相が一貫して「政治を身近にしてくれた。
政治に関心を持つようになった」という理由で支持されてきたのは、よく言われる
メディア戦略より、政策を恐ろしく単純化した効果が大きかった。