米農務省は2日、今年3月にアラバマ州で見つかった米国で
3例目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛に関する調査結果を発表した。
感染原因や流通経路が特定できなかった上、直近に産んだ子牛2頭を除いては、
感染牛と親子関係にあるなど血統上関連するほかの牛も見つけられなかった。
烙印(らくいん)や耳標など牛の個体識別用の情報が不足していたためで、
米国における家畜識別や追跡システムの不備があらためて浮き彫りになった。
問題の牛は米国産の雌の乳牛で歯の状態から10歳以上と判定。
BSE感染の原因とされる肉骨粉飼料の規制が始まった1997年より
前の出生となるため、汚染飼料で感染した可能性があるが、
同省の最終報告書は原因を明記していない。
■Kyodo News@goo News
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/keizai/20060503/20060503a2210.html