情報機関筋は、「その組織は政府の対北朝鮮援助全体に怒っているのはもちろんだが、特に、10月末に日本のゼネコン10社がまとまって北朝鮮を訪問しようとしたことに憤激し、態度を硬化させて
いた。そのゼネコン・ミッションをコーディネートしたのが飯島秘書官だと
みて、それが飯島襲撃計画に駆り立てようとしていた理由であることがわか
った」と明かした。
いくつかのルートから、問題の組織に対し、誤解を解くため(?)の説得工
作がなされ、襲撃は未然に防がれた。
前出の情報機関筋は「確かに危険な兆候はあった。そこで、官邸には拉致問
題の進展がないまま北朝鮮に経済協力をする意図はないことを再三伝え、理
解を得た」と説得の内容を打ち明けた。
襲撃計画情報が小泉まで伝えられたのは、すでに当局の情報入手から4日経
っており、小泉の指示で非常警戒態勢がとられている。10/31〜11/3の4日間、
政府中枢部の危機が放置されていたのだ。