・政府が皇室典範の改正案を通常国会に提出します。小泉首相は施政方針演説で
「有識者会議の報告に沿って」と述べ、女性・女系天皇を認める方針を明確にしました。
女性天皇は歴史上いましたが、母方だけに天皇の血を引く女系天皇はひとりもいません。
今国会で改正すべきかどうか、モニターのみなさんに尋ねると、賛成が反対を上回った
ものの、差はわずか3ポイントという結果が出ました。「わからない」も4人に1人いて
世論が割れていることがうかがえます。
賛成派の理由は「男女は平等」が6割を超えてトップ。「天皇制を守るため」は22%でした。
「その他」の中には「男の子を産まなければならないプレッシャーから雅子様を解放して
あげたい」(埼玉、51歳)「雅子さんが楽になる」(和歌山、41歳)など皇太子妃を気遣って
女性があげる理由も多数見られました。「天皇制をなくす第一歩」(茨城、56歳男性)という
理屈もありました。
反対派の理由は「急いで決めるべきことではない」が7割にのぼります。男系天皇の伝統
維持や天皇制廃止論などさまざまな考えが混在しているようです。
昨年11月末、有識者会議の報告直後の朝日新聞の世論調査では「法律を変えて女性も
天皇になれるようにした方がよい」が78%、「男性に限った方がよい」が10%となり、皇室
典範改正派が圧倒的多数を占めました。この調査は電話で二者択一で尋ねたものでした。
今回「天皇制はない方がよい」「わからない」の選択肢を加えて四者択一で聞いてみると
「女性もなれるようにした方がよい」は世論調査より低い61%でした。さらに「男系の伝統を
変えてでも天皇制を維持する必要があると思いますか」と問うと、「ある」は28%にとどまりました。
図にはありませんが、女系の意味は、43%が「知っている」、41%が「知っているつもり」と
答えています。回答者の年齢構成は40代が29%、50代が22%、60代が19%、20・30代が
21%でした
http://www.be.asahi.com/20060204/W17/20060124TBEH0003A.html