小泉総理は運が強すぎる ▲243▲

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124無党派さん
党内の苛烈な反発にたじろぐ小泉

 小泉は「日本の伝統・文化よりも、経済合理性ばかり
追求する」(自民党長老)といわれ、もともと皇室への尊
崇の念が薄いとされる。皇室典範改正についても、「郵
政改革の次は皇室改革だ」といった単純な発想で手をつ
けたとみられる。かつて栄華を極めた権力者である足利
義満も織田信長も徳川家康も「天皇家の血の重み」の下
に反対勢力が結集することを恐れ、皇室の相続方法を改
めたり、皇統を変えたりなどと“不遜”な行為は試みな
かった。歴史小説好きの小泉は、この教訓からは何も学
ばなかったらしい。小泉が皇室典範改正を強行しようと
すれば、党内に郵政政局のとき以上の亀裂を生む可能性
が高い。

「象徴天皇制度は、国民の間に定着しており、皇位が将
来にわたり安定的に継承されるよう、皇室典範に関する
有識者会議の報告に沿って、皇室典範の改正案を提出い
たします」

 小泉は一月二十日、衆参両院で行った施政方針演説で
皇室典範改正案の提出に言及したが、自民党議員席から
もほとんど拍手は出なかった。それどころか、小泉チル
ドレンと呼ばれる衆院一年生議員が放った「反対!」の
声が議場に響き渡り、九月に退陣する小泉の求心力低下
をうかがわせた。