(承前)生長の家がなぜ危険なのかと言いますと、いわば一種のカルト的要素を保持しているというところです。
戦前の八紘一宇の精神をさらに突き詰めて、「天皇国日本の下に全てを従える」という独善的な発想があるのです。
そのことを指摘しておかなければならないと思います。
さらに生長の家は「この本を読めば病気が治る」と言って、罪なき人々に大量の宗教本を売り込むのですが、
当然この本を読んだところで病気が治るはずはありません。
漏れ聞くところによれば、生長の家の教祖の谷口雅春にある同級生が
「この本を読めば本当に病気が治るのか」と聞いたところ、
「これは商売なんだ。こう言わないと本が売れないではないか」と答えたということも聞いたことがあります。(中略)
今回一番の問題であるのは「つくる会が独立した機関ではなかった」という事実でしょう。
しかも彼らがそれを高らかに謳い上げていたにもかかわらず、
それに気づかなかったという保守界の油断がそこにあるのではないかと思います。(中略)
一人の人間がいかなる宗教を信じようと自由ですが、
他の純粋に愛国心からつくられた組織が一つの宗教を第一に考えなければ運営すらままならないという事態は極めて異常です。(以上)
これにより今回の騒動の背景の事情が、ようやくくっきりと浮かび上った。
「左」と「右」の対立軸だけで考えて来た戦後思想界に曲り角が来たことを物語る。
保守系オピニオン誌も新しい二軸の対立をあらためて意識し、選択する必要が生じ、無差別な野合は許されなくなったというべきだろう。(中略)
私は裏切りや謀略に関与した6人の理事の辞任を一会員として要求する。(略)
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