【棒読みでも】佐藤ゆかり★8【ゆかりするが勝ち】

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4無党派さん
文藝春秋11月号
櫻井よしこ VS 佐藤ゆかり/片山さつき

メディア規制の是非(含む人権擁護法案)のみ抜粋

櫻井:この選挙ではお二人ともマスコミの関心を非常に集めました。特に佐藤さんは
プライベートの問題をずいぶん書かれましたね。
一方、この数年間、国会はプライバシー保護を建前にしたメディア規制の強化を行っ
てきました。個人情報保護法はすでに成立し、人権擁護法案はいったん廃案になった
ものが、何の修正もされずに再び国会に提出されようとするなど、メディアを封じ込
めようとする意図をありありと感じ取ることができます。
 選挙戦の体験から、お二人の気持ちがメディア規制の強化に向かわれるとしたら、
それは非常に残念なことだと思うのですが、いかがですか。

片山:一般論で言えば、メディアの報道に不必要な制限をかけることに、私は反対で
す。しかし、メディア側にも問題はいろいろある。今回の選挙では佐藤さんについて
の一連の記事はあまりに酷い。

佐藤:私の場合は記事の内容といい、公示後というタイミングといい、まったく意図的な
ものでした。これは明らかな選挙妨害です。そういうものは表現の自由とは関係ない。
規制して当然ではありませんか。

櫻井:事実関係はどうなのですか。あの記事にあった不倫メールのやりとりはなかった
ということですか。

佐藤:ああいう内容のメールはありません。

櫻井:ということなら、そのことを取材に来た記者に堂々と反論するべきではありませんか。
記事には、記者が本人に事実確認しようとしたら、それは個人情報だから答える必要はない
という対応をされたと書いてありました。
5無党派さん:2005/11/20(日) 11:15:16 ID:pPUGpFwz
続き
佐藤:それは間違いです。正確には、時期的なもの、内容的なものを勘案し、意図的なもの
であると判断して無視したということです。私はあらゆるマスコミの取材に対して積極的に
応じてきましたが、有権者の焦点を惑わすことを目的としたメディアの取材には応じないこ
とにしています。そうでなければ、謀略を立てた人の思うつぼです。

櫻井:選挙中にネガティブな情報を流したのだから謀略であり、だから取材には応じない、
というのは短絡な考えで、私は賛成できません。むしろ選挙中こそ、候補者については
ポジティブでもネガティブでも、あらゆる情報が報道されるべきなのです。なぜなら、
先ほどまさに佐藤さんが言われたように、政治家には政策立案能力だけではなく、人間
としての力が問われます。ならば、その人がどういう生き方をしてきたのかという情報
は有権者にとって大変重要です。
 メディアが留意すべきは、それが事実であるかどうかです。事実無根なら選挙中で
あろうとなかろうと関係なく問題なのです。ですから、佐藤さんに事実関係をお尋ね
したのです。改めてうかがいますが、先ほどのお答えからして、大前提として事実は
なかったと主張しているのですね。

佐藤:この問題は、私個人だけでなく、党本部と相談して対応することになっています。

櫻井:なるほど。ところで人権擁護法案について、お二人とも中身はご存知ですか。

佐藤:不勉強ですみませんが、あまり精通しておりません。

片山:私も率直に言って官僚時代あまり関心がなかったので概要しかわかりませんが、
櫻井さんはどこを一番問題だと考えているのですか。
6無党派さん:2005/11/20(日) 11:16:37 ID:pPUGpFwz
続き
櫻井:最大の問題は、取材や報道、あるいは言論、表現などによって「私は侮辱された」
と感じれば、メディアや表現者を法律によって規制できる危険性があることです。諸外国
の人権擁護法を見ると、たとえば黒人はこのアパートに入れませんとか、女性はこの職業
に就けませんといった、人種や性別といった明らかな部分において差別がある場合、それ
を人権侵害として禁じるものであって、「侮辱されたと感じた」というような状況や文化
によって捉え方に大きな差が出る「心の問題」に踏み込んだ法律などありません。
 また、どのようにして人権侵害を認定するかといえば、全国二万人置かれる人権擁護委員が、
具体的な情報や事例を拾い集めて人権委員会に報告することによってなっています。ただ、
人権の定義自体が非常に曖昧ですから、その気になればかなり恣意的な運用ができます。
加えて、人権擁護委員には国籍条項もありません。
 線引きが曖昧であることを利用して、たとえば権力にとってまずいことをマスコミが報道
しようとしたとき、あるいは特定のイデオロギーを持った団体に対して批判的意見を展開しよ
うととしたとき、それらを封じ込める手段として使うことも可能です。

片山:櫻井さんはそういった懸念点をたしか書かれていましたね。そういった懸念を消す為の
万全の措置が取られてはいないという意味では、私も櫻井さんとある程度共通認識を持っています。

櫻井:片山さんには共通の認識を持っていただける。佐藤さんはどうですか。

佐藤:私も、今、櫻井さんがおっしゃった範囲では共通認識があります。あとはこの法案をもっと
勉強して自分なりの判断をしていきたいと思います。