衆院選公認問題、自民県議に離党要求/武部幹事長、県連前幹部4人に
自民党県連の猫田孝前幹事長と渡辺信行前副会長が十六日午前、党本部を訪れ、約一時間、
先の衆院選で本部が非公認とした候補を県連が支援した事情を、武部勤幹事長ら党執行部に説明した。
武部幹事長は支援を「倒閣運動」と断じ、県連の役職を辞任した県議四人に離党を要求したが、
猫田前幹事長らは対応を明言せず、地元に持ち帰って相談する。
離党を求められた四人は猫田前幹事長、渡辺前副会長はじめ、坂志郎前総務会長、田口淳二幹事長代理。
同席した金子一義衆院議員(岐阜4区、自民)によると、県連側は「県連公認の前職三人はそれぞれ地元に貢献し、
さらに、郵政民営化関連法案に県議会は反対し、それに沿った対応をしてくれた。応援するのは当然だったが、
公認候補との間で苦渋した」と述べたという。
これに対し、党本部側は「規約を変えて県連公認をしたということは重大な違反で倒閣運動だ」と言明。
「本来なら除名や党紀委員会を開くところだが、当時の県連幹部四人が自主的に離党すれば、
本部としては、県連の暫定運営委員会と今後の対応を考える」としたという。
会談後、記者団に囲まれた猫田前幹事長は「指示に従っていく」と述べたが、自らの進退については明言しなかった。
《岐阜新聞11月16日付夕刊一面》
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