民主党執行部も、「悪法も法なりというのが良いのか分からないが、制度に基づいて判断する」(松本剛明
政調会長)と、「返還」強制に及び腰だ。在職十年の議員が「返還」を選べば約一千万円が戻るが、年金受給
を選べば、年約三百五十万円受け取ることができ、「引退後三年ほどで元がとれる」(関係者)からだ。
ベテラン議員の一部は早くも「政治的判断も含めどちらが得か、ソロバン勘定を始めている」(同党関係者)
という。
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【与党提出の議員年金廃止法案】
・在職10年未満の現職は納付金8割返還
・在職10年以上の現職は(1)15%減額して年金受給(2)在職中の納付金8割返還を選択
・年金を受給しているOB議員は、原則4−10%削減して給付を継続
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【用語解説】議員年金
現行は、10年間勤めて引退した議員の場合、65歳以降毎年412万円の年金が給付されている。国民年金
(基礎年金)は、40年間保険料を納付した場合、年79万4500円にすぎない。国庫負担率も議員年金が
約7割に上るのに対し、国民年金は3分の1と格差がある。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060128-00000003-san-pol