小泉総理は運が強すぎる ▲140▲

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18無党派さん
また、以前は成功例といわれていたニュージーランドについても、1987年には900カ所あった郵便局が4年間で300カ所にまで減ってしまいました。

閉鎖には、異を唱える住民の訴訟がいくつか起きましたが、法的な郵便局設置義務は無かったので、当然、敗訴しました。

また、農村部の料金値上げについても、農民達が訴訟を起こしましたが、ニュージーランド・ポストには民間企業としてユニバーサルサービス義務はないので、当然、敗訴してしまいました。

ニュージーランドのポストバンクは、公社化されて2年後、オーストラリアの銀行に売却されました。

他の国有の銀行も外資に買収されて、国内の銀行は、オーストラリア系4行、英国系1行になってしまい99%近くが外資銀行になってしまいました。

銀行の規制緩和・民営化が原因となって、国内の銀行の40%が閉鎖され、地方によっては銀行やATMすら無いところが続出して、大きな社会問題となりました。

また、新しく手数料とか、料金とかそういったものが銀行システムの中に導入されたことにより、特に狙い撃ちされたのが貧しい人達、それから小口の預金を持っているような人達なのです。

例えば、預金をしようと思っても、口座を開設するために必要なだけの預金額を持っていない。十分な信用力を持っていない。それからまた、例え口座を開設できたとしても、口座をずっと維持するための料金が払えないという人達です。

たまりかねたニュージーランド政府は、2002年ついに新しい国民銀行として、キウイバンク(郵貯)を復活させました。

 

ドイツのように同じ業態の民間会社を別の規制や補助金で縛ると民間の市場原理を歪めてしまいます。

また、ニュージーランドのように、全く同じ条件で市場原理、競争原理が働くと地方や小口庶民が排除されていきます。

そして、結局、落ち着くところは、市場の失敗は政府が責任を持って補完するということなのです。

http://www.geocities.jp/dokodemodoa_jp/05minnidekirukoto.htm