小泉総理は運が強すぎる ▲129▲

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 同時テロ後のイージス艦派遣は見送られ、イラク復興支援の自衛隊派遣は迷走を続けた。
米軍再編協議も当初は停滞続きで、日米双方が不信感を募らせた。
 首相は先月末、「大事争うべし、些事構うべからず」というお気に入りの格言を
米ハーバード大大学院生らに紹介した。
言葉通り、首相は4年間、自分が「大事」と見定めた問題には自ら集中的に取り組む一方、
それ以外の「些事」は官僚に任せる、という政治姿勢を貫いてきた。
 米軍再編協議の迷走などは、首相が「些事」と考えた結果かもしれない。
実際、首相や首相官邸が指導力を発揮したのは、事態が深刻化してからだった。
 一方、取材した識者からは、
「小泉外交には総合的な戦略が欠如している」との指摘も少なくなかった。
 唯一の超大国となった米国とどう付き合うかは今、どの国にとっても重要な問題だ。
 外交関係者によると、イラク戦争の開戦直前、
ブレア英首相はブッシュ大統領にひそかに「一国行動主義」の是正を促した。
 「武力行使を容認する国連安全保障理事会決議案に、米国の友好国である
メキシコまでが反対した。なぜ、こういう結果になったのか、よく考えた方がいい」
 米国と軍事行動を共にする英国の指導者だからこそできた、小泉首相とはひと味違う”直言”だった。
 「戦後最良」と評される日米関係を維持する作業は決して簡単ではない。
取材班は今後も、小泉外交の行方を多角的に追い続けたい。    (おわり)

 この連載は、内田明憲、村尾新一、吉山一輝、東武雄と伊藤俊行(ワシントン)が担当しました。

>「大事争うべし、些事構うべからず」
これなんだよね、結局。 カッコイイなぁ。
独裁者、丸投げと時々で文句を言うだけのマスコミには分からないだろうがな。

総理、あと一年かもしれませんが、日本をよろしくお願いします。
どうか、その実力と豪運のお裾分けを・・・