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不定期転載:
続 小泉外交 23 4月14日 四面
文中タイトル(大文字)米政府が民主党を認めた日
昨年、7月11日の参院選で民主党は躍進した。
これを機に、米政府の民主党に対する見方は一変した。
(太字)「大切なことをお伝えする。米政府は、英国の野党同様に、
日本の野党第1党ともお付き合いしたい。きょうが始まりです」(太字)
ハドリー大統領次席補佐官(国家安全保障)は、参院選の約2週間後に訪米した岡田代表に明言した。ただ、
(太字)「我々との会談内容を日本での政権攻撃に絶対使わないでほしい。それが条件です」(太字)とも語った。
米の閣僚は、英国やドイツの野党党首らと会談することはあっても、日本の民主党はほとんど相手にしていなかった。
2003年8月、菅代表が訪米を検討し、パウエル国務長官との会談を申し入れたが、あっさり
(太字)「ブッシュ政権の閣僚は日本の野党党首と会わない」(太字)と拒否され、訪米を断念した。
岡田は厚遇を受けた。アーミテージ国務副長官らが応対した。
結局、実現しなかったが、ライス大統領補佐官も一時、会談に応じる姿勢を示した。
(太字)「日本も2大政党制になった。ぜひ岡田代表と会った方が良い」(太字)
とベーカー駐日大使が各方面に直接働きかけたためだ。
ブッシュ政権は従来、敵・味方を峻別する傾向が強かった。
小泉政権と蜜月関係にある以上、民主党を軽視するのは当然だった。
関係者によると、「旧社会党と似ており、議席も少ない。政権交代の可能性は低い」
という程度の認識だったという。
民主党も、必ずしも対米外交を重視していなかった。
党幹部の訪米は、1997年9月の鳩山代表など、数えるほどしかない。
だが、岡田は違った。代表就任3日後の昨年5月21日、ベーカーを訪ねた。
岡田は(太字)「イラク問題に対する民主党の姿勢には米国も異論があるだろうが、
日米同盟が一番大事だと考えている」(太字)と強調した。
上院議員出身のベーカーは「私も野党暮らしが長かった。立場はよく理解している」
と応じた。2人はその後も、会談を重ねた。