小泉総理は運が強すぎる ▲125▲

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773不定期転載
空気を読まずに

続 小泉外交 21   4月10日 四面

文中タイトル(大文字)同盟の象徴 ミサイル防衛

 ミサイル防衛(MD)システムの導入決定は、小泉内閣における強固な日米同盟の象徴でもあった。
 (太字)「ブッシュ大統領が明日、MD配備を発表する。一番先に日本に伝えたい」(太字)
 2002年12月16日。ケディッシュ米ミサイル防衛庁長官が訪米中の石破防衛長官に語った。
海上配備型MDの迎撃実験の成功が続き、実用化のメドが立ちつつあるとも説明した。
 石破は決断した。翌日のラムズフェルド国防長官との会談で、
(太字)「MDの開発、配備を視野に入れて検討を進める」(太字)と表明した。
 日本側は同年4月の日米審議官級協議で、「費用対効果が不透明だ」などと慎重姿勢を示していた。
石破発言は、従来の方針から一歩踏み込んだものだった。
 翌03年初め、防衛庁幹部は早速、MD導入に向け、与党内の根回しに入った。
 北朝鮮の弾道ミサイルの脅威を説明すると、大方の反応は前向きだった。
ハト派で知られる宮沢元首相は(太字)「北朝鮮向けだけでいいんですか」(太字)と質問した。
MD容認の背景には、中国への警戒感もあった。
 防衛庁は米側との協議で、迎撃ミサイルの性能と価格の詳細なデータを求めた。
米側は「極秘だ」と渋った。日本側は
(太字)「MDの有効性を示すデータがなければ、国民に説明できない」(太字)と押し返した。
結局、米側が折れた。