小泉総理は運が強すぎる ▲106▲

このエントリーをはてなブックマークに追加
364不定期転載
 数日後、初の所信表明演説に向けた打ち合わせがあった。
小泉は自らの”米国観”の一端を披露した。
 (太字)「戦後、日本が苦しい時に助けてくれたのが米国だ。
     日本は軍事的に米国に守られているし、経済的にも日米貿易で発展してきた」(太字)
 「日米同盟」への言及がなかったことに不安を覚えた安倍晋三官房副長官は後日、
「日米同盟の重要性をきちんと踏まえるべきです」と進言した。
 小泉はようやく5月7日の所信表明演説で「日米同盟」と言明した。
 田中の言動も政府内で懸念されていた。
 6月18日にワシントンで開かれた外相会談では一時、「一触即発」とも言えるような空気が漂った。
 (太字)「100b先の蚊を撃つような技術ですよね。
     蚊の右目の次に、左目を撃つ技術の開発にはどれぐらい時間がかかりますか。
      おとりミサイルを400発飛ばしたら、どれが本物か見極められるのかしら」(太字)
 田中はパウエルに対し、ミサイル防衛(MD)構想への疑問を呈した。
 在日米軍基地問題では、
(太字)「私は髪を洗っている時も、お料理の時も、洋服を選ぶ時も、
    いつも『普天間、普天間』と考えている」(太字)などとまくし立てた。
 奔放かつ挑発的な田中の言動に、日本側の同席者は息をのんだ。
 パウエルは「オー・マイ・ゴッド(おや、まあ)と苦笑しつつ、
「MDはまだ検討段階にある」「基地問題ではすべての選択肢を検討する」などと答え、その場を収めた。
 約10日後の小泉初訪米を控え、米側には、日米間に波風を立てたくないという意識も働いていた。
 (敬称略。肩書は当時)


・・・・・マキコよ・・・ orz