小泉総理は運が強すぎる ▲105▲

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続 小泉外交 2  3月11日 四面 2/3

 (見出し、中文字)スンニ派地域
 (太字)「治安が不安定なスンニ派の支配地域にあるバラドは論外だ。
      クウェートに近く、補給ルートが短い場所の方がいい」(太字)
 日本政府内での検討で、陸自は、バラドの代わりに、
英国軍が治安を維持するイラク南部での活動を希望した。
背景には、先崎一陸上幕僚長が7月7日、トルコ陸軍のヤルマン司令官から
「米軍と一緒に活動すれば、旧フセイン政権の残党の標的になる」
と助言されていたこともあった。
 陸自は、ヘリ空輸についても、「砂漠での飛行経験がなく、装備も不十分。訓練など準備に1年以上かかる」
と否定的な分厚い説明資料をまとめた。
 陸自の姿勢には、防衛庁内からも異論が出た。
 防衛庁幹部は
(太字)「米軍の意向に沿った場所がいい。南部では米軍が納得しない」(太字)と迫った。
 陸自幹部は反論した。
 (太字)「我々は米軍支援に行くんじゃない。イラク国民の支援に行くんだ」(太字)
 陸自は、イラク派遣の意義を4項目に整理し、優先順位をつけた。
@イラク国民への人道支援
A国際社会の平和や繁栄への義務
B日米同盟への責任
C中東地域の安定への貢献。
「日米同盟」は3番目だった。ただ、ある陸自幹部は
(太字)「イラク国民支援は手段であり、表の目的。真の目的は日米同盟だ」(太字)と解説した。