オレンジ共済詐欺事件
国会議席を金で売り買いか!
新進党は真相を明かせ
友部達夫参院議員が二十九日、「オレンジ共済組合」の詐欺容疑で逮捕されました。高利回りの預金名目で、
年金生活者などから金をだましとったというものです。同時にこの金で友部議員が新進党比例代表の「当選圏内」の
順位を買収した疑惑も重大です。
今回逮捕された同組合の元理事は、友部氏が当選圏内に入るために「細川元首相の腹心に新進党工作を依頼し、
新進党比例候補のうち旧日本新党枠で十三位となった。工作資金は約十億円」と証言しています。候補者選びに権限を
もつ人が、金品を受け取ってこれを左右すれば、「三年以下の懲役、または罰金百万円」と公選法は定めています。
金銭の授受が事実であれば、新進党中枢が公選法違反に問われます。
また九五年末の新進党党首選挙でも、友部氏が共済組合員に選挙参加をよびかけ、その費用二千万円を共済が
支払っています。さらに昨年六月、細川元首相に友部氏から三千万円のヤミ献金がわたった疑惑も指摘されています。
旧日本新党の責任者細川氏、新進党の責任者小沢一郎党首は、真相を明らかにすべきです。
金で政治を買う腐敗は、新 進党だけではありません。厚生省汚職で逮捕・起訴された茶谷元厚生省課長補佐が、
総選挙で自民党の公認を受けて立候補したことが問題になったのは記憶に新しいことです。立候補がらみだけでなく、
泉井石油商疑惑も金で政治を売買する構図です。自民党、新進党、やましいことがあるもの同志、互いに深い傷を
負わないようにと疑惑解明をウヤムヤにすることは許されません。
http://yas.sub.jp/news/news0218.html