■小泉改革“総決算”に失敗
千葉7区補選で敗北した自民党内で執行部の責任を追及する声が強まっている。
とりわけ武部幹事長の選挙戦のやり方に非難が集中している。
昨年の衆院選で大勝した味をしめてチャラチャラしたチルドレンを大挙送り込み、
自らもアホみたいな「最初はグー」「サイトウケン!」のジャンケン選挙を繰り広げた報いである。(中略)
▼有権者が小泉のインチキ改革に気付き始めた▼
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「有権者は『改革』『改革』と絶叫するだけの政治に飽きているのです。
小泉政治の5年間でいい思いをした人は、ほんの一握り。
深刻な格差社会で、多くの庶民は疲弊しています。
9月退陣を明言する小泉首相に今さら『改革の総仕上げ』と叫ばれても鼻白むだけ。
とっくに“賞味期限”は切れています」
むしろ、庶民の怒りを代弁していたのは小沢の方だ。
各地の街頭演説で「道路、郵政の民営化は見せかけの化粧直しで何も変わっていない」
と小泉政治を痛烈に批判。
「この5年間で日本社会のひずみや格差が大きくなっている」と繰り返し、格差社会の是正を訴えた。
「今回の候補者は自民が東大→旧通産省→ハーバード大院→埼玉県副知事と歩んだスーパーエリート。
一方の民主は“庶民派”の女性でした。
いわゆる『勝ち組、負け組』が投影された選挙になったのも民主党には追い風となりました」(政治評論家・浅川博忠氏)
◆ 選挙民をなめ切ったパフォーマンス ◆
選挙民をなめ切った小泉自民のフザケた選挙戦術も大ひんしゅくを買った。
「最初はグー、サイトウケン!」
何かに取りつかれたかのように自作のジャンケン・パフォーマンスを繰り返した武部幹事長。
その後ろを杉村太蔵クン以下の小泉チルドレンが練り歩く。
この「桃太郎作戦」が完全に足を引っ張った。
「タイゾー君が応援に入ると、聴衆は肝心の候補そっちのけで、
ケータイのカメラを片手に臨時の撮影会を始める始末。
マトモな有権者はそんな光景を白い目で見ていました」(自民党関係者)(後略)
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