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6作者読者。。。11 ◆GMQYtKz.hk
神奈川新聞9月4日 藤井稔(編集委員)の官邸余話 「遠くて1番近い人」

 自民党総裁選が8日、告示される。藤井孝男元運輸相を候補として送り出すことになったとはいえ、堅い結束を誇っていた最大派閥の橋本派(経世会)は分裂状態。
同派の青木幹雄参院幹事長は「別行動をとることもあり得る」と、小泉純一郎首相の再選を支持する姿勢を示している。
青木幹事長が小泉支持に回ったのは、「総裁戦に勝っても、選挙に負けたのでは元も子もない」というスタンスからだが、実は小泉首相との関係は因縁浅からぬものがあるようだ--。
 小泉首相は福田赳夫元首相の秘蔵っ子。田中角栄元首相との対決、俗にいわれる「角福戦争」を直に体験している。それだけに、田中派の流れをくむ橋本派の政治手法に反発してきた。
加藤紘一元幹事長、山崎拓幹事長と結成した「YKK」トリオも、橋本派が数の力で牛耳る政界にくさびを打ち込むとの意気込みからだった。
 その橋本派の幹部の1人が青木幹事長。小泉首相はいま、ほぼ月1回のペースで会っている。
巷間伝えられるところでは、小泉首相が森派会長を引き継いだ際、森善朗前首相から「派閥の会長となる以上、青木幹事長との関係を大事にした方がいい」とアドバイスされたからだとされている。
しかし、両氏の付き合いは、森前首相から忠告されるよりずっと以前からのことで、派閥を超越した絆(きずな)なのだそうだ。
7作者読者。。。11 ◆GMQYtKz.hk :03/09/04 14:09 ID:GMZ2ctBm
神奈川新聞9月4日 藤井稔(編集委員)の官邸余話 「遠くて1番近い人」(続き)

 昔、青木幹事長は竹下登元首相の秘書だった。一方の小泉首相は竹下蔵相の時に大蔵政務次官、竹下内閣で厚生大臣を務めている。
「当時、組閣で新大臣を呼び込む役が青木幹事長だった」。議員連盟「自由経済懇話会」(竹下会長)では事務局長を務めた時代もあった。
小泉首相の川崎の後援会長の長男が竹下元首相の菩提寺の住職という関係もある。竹下元首相と小泉首相は、因縁浅からぬ仲だったのである。
 竹下元首相が小泉首相の性格を知り抜いていたことを示すこんなエピソードがある。--小泉首相は勤続25年の永年表彰を辞退した。
それを見越して、1年前から大蔵省造幣局に祖父、父、小泉首相の小泉家の政治家3代の肖像銅板の制作を依頼している。贈呈されたそのレリーフはいま、横須賀の事務所に置かれている。
 竹下元首相に仕えていた青木幹事長。小泉首相に「人心を一新せよ」との注文はつけたものの、「政策を変更せよ」とは一言も発言していない。
身内の森前首相らが「構造改革路線」の政策変更を促しているにもかかわらずである。それだけ小泉首相の一言居士の性格を知っているからに他ならない。
だから首相周辺は青木幹事長を「遠くて一番近い人」という。
8作者読者。。。11 ◆GMQYtKz.hk :03/09/04 14:13 ID:GMZ2ctBm
神奈川新聞9月4日 藤井稔(編集委員)の官邸余話 「遠くて1番近い人」(続き)

 内閣支持率は「仮に落ちたとしても30%代でとどまる」とみられている。その小泉首相に代わる「党の顔」が見出せないなかで、参院自民党を束ねる立場の青木幹事長としては、小泉首相支持を崩せるはずがない。
 最大派閥の橋本派が分裂しているだけに、「派閥にはとらわれない。議員個々人の判断で」と表面上は平静を装っている小泉首相も内心はホッとしていることだろう。
総裁、ひいては首相再選は間違いないところか。となれば、長期政権も夢ではない。