4 :
無党派さん:
閉塞感の原因「自民党スパイラル」を断ち切れ
マスコミではとかく「政治=自民党政治」の図式により報道がなされがちだ。
自民党の議員が不祥事をしたり、悪政をしたりすると「政治」家のみなさんは・・・近頃
の「政治」は・・・といった調子で「政治」全体が非難の対象となるのである。
あるいは55年体制下の認知構造や文法をマスコミが引きずっている、という言い方
をしてもいいかもしれない。その影響かどうかは知らないが、ややもするとわれわれ国
民もこうした図式で「政治」を捉えがちだ。
実はこの図式は自民党にとって非常に都合のいいものである。自民党の失態や悪政を
政治全体に責任転嫁できるからだ。だから自民党が悪政をすればするほど自民党が選挙
で有利になるという奇妙な現象が生じることになる。具体的には
・自民党が悪政→政治全体への失望、期待感の喪失→投票率低下→自民党有利の選挙→
自民党が悪政→・・・
の悪循環がいつまでたっても続くのである。この「自民党スパイラル」は実にたちが
悪い。時に自民党は小泉や田中真紀子という個人のイメージで党全体のガス抜きを図る
からである。
自民党スパイラルを断ち切るにはまず、マスコミも国民も政治=自民党政治という図
式から脱却しなければならないと思う。加藤政局の際、私が別のスレッドで「僕達は政
治に失望するのではなく自民党に失望すべきだ」と主張したのもこのスパイラルを念頭
においてのことである。
自民党の悪政を政治全体への責任転嫁による「政治離れ」や特異な自民党政治家個人
のイメージによる「ガス抜き」で決着させてはいけない。我々は自民党体制そのものに
対し選挙でしっかり決着をつけることにより悪政への意思表示をしなければいけない。
それができないならば、われわれはいつまでたっても自民党にとって都合のいい国民
でありつづけることになるのである。