「防げ小泉デフレ」(読売朝刊1面、連載中)

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1022チャンネル上席アナリスト@
まず、仕事という何かの「価値」がある。何かを創造すること。
この価値を「交換可能にしたもので、価値を表すもの」がお金。
インフレというのは、「交換可能な価値(=お金)の価値そのものが低くなる現象のこと。
たとえば、1本100円のバナナ。これがインフレとなると120円になる。
つまり同じバナナでもそのバナナを得るのに、100円が必要なのと、120円とでは、
120円のときの方が余計に(20円分)お金が必要なので、お金そのもの1円あたりの価値としては、
バナナ120円の方が「お金の価値は低くなった」これをインフレという。
語源は、インフレーション(膨張)から来ている。これは
なぜ、そういうことが生まれるかというと政府は日銀券を発行して、
同時に国債を発行したりするからである。
つまり1億円分お札を刷って、1億円分国債を発行したりする。つまり
倍のお金的な価値が出回る。
政府というものは何も生産しない。であるから、価値にうらづけられていないのに、
2倍の貨幣的な価値が流通する。だから1円あたりの価値が薄まって
インフレが継続的に起こる。
これが通常のインフレ。
1032チャンネル上席アナリストA:01/12/28 02:37 ID:nBausu17
しかし、今はデフレ。デフレとは経済が縮小していること。
つまり、実際には、みんな仕事の価値そのものが減じてきている、同じ吉野家の
牛丼でも、1つ400円もらえていたのに、今は1つ280円しかもらえない。
同じ仕事をしていても、お金が少なくしかもらえない。
つまり、同じ価値の仕事をしても、評価(=もらえるお金が少ない状態。
重要なのは、貨幣とは価値との交換にうらづけられているということ。
インフレターゲット論というのは、単に多くのお金を刷りましょうという話。
一方で、国債でも発行して、民間に仕事を増やしましょうというのなら、わかる。
しかし、今、小泉の政策はすべて、仕事そのものを減らす政策。
今の借金を最優先して返しなさいという政策ではどの企業もまともに「仕事そのもの」
をできない。つまり世の中から「仕事」という実態が縮小しつつある、評価(もらえるお金)
も低くなるデフレというときに、単に、お金を多く刷り(何の価値(=仕事)の裏づけもなしに)
やればお金そのものの価値が恐ろしくだめになる。
つまりこういうこと。
君が吉野家で働いていました。
前は1つ400円。今はひとつ280円。「ひとつの牛丼を出すという価値ある行為」
これを「1牛丼の価値」と呼ぶ。このとき、お金を刷ってじゃぶじゃぶお札が出回ったら、
「1牛丼の価値」は400円に戻るかもしれない。
しかし、その400円という数字は、今の400円という価値ではない。
実質280円が名称を変えただけの400円になるのだ。
しかもこれは円に対する信用を失う。
頭のいい投資家は円を売り、ドルに乗り換える。
そうすると、もっと円の価値が下がり、まさにハイパーインフレとなる。
恐らく、とまらなくなる。なぜ、自民党の面々がそういうことを言うかというと
普通のインフレ(お金を発行するが、国債も発行したりして、仕事も供給している状態、つまり
仕事という価値にうらづけられたインフレ)と
全く今のように仕事を減らしまくる政策下での「お金を刷るだけ」のインフレと混同しているのだ。