1 :
名無しさん@1周年 :
まあ、最近心が荒んでいるのだが、いろいろあって考えている。いつも、いろいろな人に言われていた。「ファンとは仲
良くするな」、「ファンは適当にあしらっておけ」、「ファンの言葉に耳を貸すな」、と。私は、そんな言葉を耳にするたび
に、そんなことはないよと考えていた。そして、何年も前にファンを名乗る女性を家に上げたがために殺されてしまっ
たある作家のことを思い出したりもした。作家とファンはいい関係を築けないものなのだろうか。作家にとって、ファン
とは何なのか? ただのお客様なのであろうか?
1つだけ、絶対にわかっていることがある。それは、ファンは作家を選べるが、作家はファンを選べないということだ。
私は、ファンとは作家を育てる存在だと思っていた。収入を潤わせてくれるだけでなく、その作風や仕事量や作品世
界の広がりやいろいろなことに影響を与える存在なのだと思っていた。そして、そういった作家を育てるファンという
のは、これこれこういうものであると、私は勝手に考えていた。が、それは全て自分の思い込みだった。作家はファン
を選べないのである。ファンでいてほしい人たちに、ファンになってくれと頼むものではないのである。
ちなみに、私が思い込んでいた「作家を育てるファン」というのは、その作家を暖かく見守ってくれる人たちである。作
家は、常に悩んでいる。人間だからみんな悩んでいるのかもしれないが、24時間が仕事であり、何をしていても仕事
が頭から離れない。精神状態が尋常でないことなど、いつものことだ。もちろん、それは私だけであり、私が弱いから
かもしれない。しかし、私は昔、ファンの手紙に慰められたり、元気付けられたりしたことがあった。だから、ファンは味
方だと思っていた。だが、現実はそんなに甘くはないよな。ファンの数が増えれば増えるほど、いろいろなタイプが現
れる。そして、彼らはそれぞれが持っている常識で接してくる。当たり前のことだ。しかし、それがつらい。あるファンか
ら手紙をもらう。その手紙には、最初に断り書きがしてある。「あえてファンだから、言わせてもらいます」、と。そして、
その手紙には長々と文句が書かれている。いらないよ、そんな手紙。悪いけれど、ファンじゃない人から、そういう文
句はたくさんくるんだよ。一番ショックだったのは、昔、小学生からもらったファンレターだった。「あなたの文章は稚拙
です。表現力がありません。作家は本を読みなさい。あなたは人の小説を読んでいますか?」と誤字脱字だらけの文
章で書いてあった。1週間ほど立ち直れなかった。確か、どこかへ1人で旅に行った記憶があるが、どこへ行ったかは
忘れてしまった。
2 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 13:18
話は代わるが、私は、ジョン・ウーという監督のファンである。また、ウェス・クレイブンという監督のファンでもある。フ
ァンレターなど出したことはないが、彼らの新作が公開されるときはいつも楽しみだ。ここ1、2年は劇場に足を運べな
いが、DVDとか出れば、必ず買うようにしている。彼らの新作がけなされたりすると、私は熱くなって否定する。思う
に、ファンとはある意味崇拝者であり、よき理解者である。それはある意味、危険かもしれないが、そういうファンがい
なければ、世の中の大半であるファンではない一般人には勝てないのだ。最近、「ミッション・インポッシブル2がつま
らない」という話をよく聞く。私は、観ていないが、絶対に面白いと信じている。観ていないうちからいわせてもらうが、
絶対に傑作である。なぜなら、私はジョン・ウーのファンだからだ。「スクリーム3は最悪だ」という話をよく聞く。私は見
た。面白かった。誰が何といおうと、手放しで面白いのだ。なぜなら、私はウェス・クレイブンに付いていくからだ。ファ
ンじゃない人たちは、酷評する。「フェイス・オフ」や「スクリーム」の時は手放しで褒めちぎった連中が、途端に手のひ
らを返してけなし始める。しかし、彼らも客であることは間違いない。もちろん、ファンではないが。しかし、ファンはそ
んな酷評から作家を守ってやらねばならない。なぜか? ファンだからだ。たとえ方向性が変わろうが、描くテーマが
変わろうが、私は信じているし彼らの作る作品ならば傑作であると疑わない。惚れているからだ。私からすれば、いつ
彼らを嫌いになるのか、いつ彼らのファンでなくなるのかわからない。なぜ? 離婚を前提に結婚する奴など、詐欺師
ぐらいだろうが。私は、ファンとはそういうものだと思い込んでいた。そうなのだ。思い込んでいたのだ。
私は、ジョン・ウーのファンを名乗る人間と大喧嘩したことがある。「ジョン・ウーは、ハリウッドに行って駄目になった」
といわれたからだ。そんなことをいう奴に、ファンを名乗ってほしくなかった。私は、他人が自分の意見を受け入れてく
れないと論破しようとする。わかるまで説明しようとする。…うるさい奴だ。でも、私はそれをわかっていながらも直し
はしない。なぜなら、その性格が物を書くための原動力であると信じているからだ。実際、客観的に見てもそう思える
部分は多々あるし。ファンは、私のファンでありながらも私の人間性に惚れているのではない。私の書く作品のファン
なのである。それを、私は心に刻むべきだった。もちろん、この日記やインタビューを見てファンになったという人もい
るが、そういったものは正直いっていいところしか見せてないよ。だから、私はあまりファンと接しすぎてはいけないの
だ。ボロが出る。堀井雄二という人間性が出てしまう。やっと、気付いた。私は馬鹿者よ。ファンとして私に接触してく
るのは、私が思っているようなファンばかりではないのである。つらいときには慰めてくれ、周りから酷評されても常に
信じて元気付けてくれるファンばかりではない。いっぱしの評論家気取りで自分の主張を述べるファンも多くいるので
ある。そして、親子ほど歳の差が離れているのに友達気分で話しかけてくる奴もいる。もちろん、彼らに悪気はない。
彼らは悪くないのだ。私が、全て甘かったのだ。私は、わがままなのである。だから、作家などという職業を続けてい
るのである。作家が、ファンと会わないほうがいいという言葉の心理を私なりに理解してしまった。なるほど…みんな
偉かった。どうして、メーカーのホームページにチャットがなかったり、掲示板にあまり社員が書きこまないのかわかっ
た。自分が望んでいるファンばかりではないのだ。掲示板に書き込んだり、気軽にチャットで話したりしていいのは、
自分とはそりのあわない人間とも、建前の会話ができるような頭のいい大人たちだけだったのだ。ファンを相手に、ケ
ンカをしてはいけないのである。そうしたら、おマンマの食い上げなのである。どんなに精神状態が穏やかでなかろう
とも、作り笑顔を絶やさぬ立派な大人だけが、していいことなのだ。
3 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 13:19
私は、理解した。低価格、高品質のソフトを出すことや、いかにユーザーを喜ばせるかなどの私の考えは、常に一方
通行でかまわなかったのである。リアルタイムで、ファンの人たちと会話をしてはいけなかったのである。私は、常に
作家であり続けたい。だからこそ、私の考えや作家性は今まで以上に押し出していこうと思う。私は、堀井雄二という
人間を好きになってもらいたいのではない。堀井雄二の作る作品を愛してほしいのだ。ここ数ヶ月、実は私はどうす
ればいいのか、ずっと悩んでいた。正直、ファンと話すのが楽しくもあり、つらくもあった。ずっと、もがいていたのだ。
私は、しょせん羊の皮は被れんよ。私が間違っていた。私は出すぎた真似をしていたのだ。自分にウソをついていた
のだ。私は、ファンと仲良くなりたかったわけでも、友達を作りたかったわけでもないじゃないか。このままでは、私は
ピエロ、人寄せパンダになってしまう。私は、作家なのだ。作家としての誇りを持とう。ユーザーの声には、作品で応え
ればいいじゃないか。そうしよう。これからは、もっと強いメッセージを作品に込めよう。そして、いつまでも私の作品が
好きだといってくれるファンを1人でも多く作り、そして手放さない様に努力しよう。それが、私の歩むべき道に思え
る。
金輪際、掲示板にレスをつけたり、チャットに参加することはやめようと思う。今後、ホームページの管理は、全て管
理者に委ねる。そして、全身全霊を込めて作品にぶつけよう。ファンを大事にするというのは、そういうことではない
か。…そうであると、私は信じたい。
おれはやっぱファンレスがいいな。
DVD鑑賞中、静かなシーンでファンの音が気になったりする。
或いはとっても静かなファン、を開発して欲しい。
ゲームキューブはファン付きだそうで、期待はずれ。
気にならない音だと良いけど。
自分も絶対ファンレスだと思ってました。<ゲームキューブ
アップルのG4キューブがファンレスなんだからがんばれば
出来ると思うんですけどね。
やはりコストと技術が釣り合わないんでしょうか。
いずれにせよいつかはファンレスになってほしいものです。
PS2はファンレスになれば買い換える予定あり。
6 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 20:17
>>1-3
これってあの堀井雄二さんが書かれた文章なのでしょうか?
7 :
セガ信者 :2000/09/02(土) 20:30
8 :
6 :2000/09/02(土) 20:43
>セガ信者さん
ありがとうございます。
じゃあ飯島健男さんの書いた文章の名前のところを
「堀井雄二」に変えた文章ってことですか。
こんなことしてもいいのかなあ?
9 :
セガ信者 :2000/09/02(土) 21:02
>8
まあ、ネタですからねえー。
後、飯野賢治さん、飯田和敏さん、鈴木裕さんでもネタとして
面白いですよね。
10 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 19:32
堀井雄二も大変なんだね
11 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 19:32
堀井雄二も変態なんだね
12 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 20:08
堀井雄二は坊主にした方が見れると思うが
13 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 20:11
14 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 20:58
1はトダイ・マイルドで思ったようなレスがつかなくて
傷心気分なヒトに一票。
15 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 21:58
今のトダイに何を求めても無駄。
16 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 22:02
トダイ・・・・ぷぷっ!
残酷物語に糞投稿が増えた辺りから腐り始めたよなあそこ
今はゲーム厨房と吉野屋フリーク掲示板って感じ?。くさっ!
管理人はもう止めたいんだろうなー。まー、シャツ売れるしいいかって感じだろうね。
17 :
名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 22:55
飯島さん・・・SFC版の「ラストハルマゲドン」のインタビューで、
「電気グルーヴっているじゃないですか。彼らはライブのときはアブない
ネタをやるけど、CDのときは一般向けなんですよ。僕の作品もそれと同じ
って言うか〜」
自分(と自分とこのゲーム)を語るのに、いきなり電気グルーヴに例える
センスには脱糞です。
18 :
俺 :2000/09/03(日) 23:41
>>16 もはやロクに更新もしていない様だしな。俺ももう全然見ていない
19 :
俺 :2000/09/04(月) 07:06
あげ
20 :
久多良木 :2000/09/04(月) 09:23
あげ
21 :
名無しさん@1周年 :2000/09/08(金) 13:35
堀井雄二でも愚痴をいったりすることもあるのか・・・
まあ、人間だからしかたないか。
22 :
名無しさん@1周年 :2000/09/30(土) 04:08
すげー長文、ご苦労様!
23 :
電気のファン :
>「電気グルーヴっているじゃないですか。彼らはライブのときはアブ>ない
>ネタをやるけど、CDのときは一般向けなんですよ。
んなこたあないと思うけど。