「腹減ったわ…なんかねーかな…」
その時、後ろから何者かの視線を感じた。
「ヒデ、今頃起きたの?もう2時だよ?」
それは姉貴だった。
「うるせーな。俺が何時起きようが自由だろ」
「もう…学校に行ってないんだから家事の手伝いぐらいしてよね」
「うるせえ、犯すぞ」
「きゃーこわーい」
「……」
くそう、バカにしやがって。
いつかマジで犯してやると心に誓った俺は、緑茶のペットボトルと机にあったパン片手にキッチンを出る。
「全く…どいつもこいつも俺をなめやがって…」
俺が学校に行かなくなった理由は単純明快。
行くのが面倒だったのだ。
毎朝6時に起床…やってられるか。
別に、友達が居ないとか苛められてるからと言う理由ではない。
本当に、面倒だったのだ。
「はぁー朝から不快感マックスだぜ…」
俺は自分の部屋のドアを開ける。