スクエニ76%減益で「消費者の目が厳しすぎ」3スレ眼
鳥山「それじゃあ、Aちゃん。このPVの通りに作ってね」
野村「期待してるよ」
A「はい」
半年後
鳥山「どうなった?」
A 「まだサンプルですが、結構面白くできてますよ」
鳥山「ホント? ちょっと見せて」
フィールドで戦う主人公をテストプレイ
鳥山「なにこれ?」
A 「え? 面白くないですか?」
鳥山「いや、それ以前にPVとぜんぜん違うじゃん」
A 「え? でも重力を駆使して戦う感じは、良くできてませんか?」
鳥山「駄目だろ。なんのためにPV作ったんだよ。勝手に作ったら意味ないだろ?」
A 「はぁ」
鳥山「これをベースにしていいから、作り直して」
A 「はい・・・」
半年後
鳥山「どう?」
A 「言われたことを元に作り直しました」
鳥山「どらどら?」
フィールドで戦う主人公をテストプレイ
鳥山「直ってないじゃん」
A 「いやいや、見ててくださいよ。ここです!」
画面を止める。
A 「ほら、PVそっくり!」
鳥山「・・・」
A 「他にもありますよ。もうちょっと見ててくださいね」
鳥山「・・・おい」
A 「ほら! ここも!」
鳥山「馬鹿やろう。何がホラ、ココモだよ?」
A 「いやでも、そっくりですよ?」
鳥山「そんな一瞬似てるだけなら、馬鹿でも作れるだろうが! なんのためにPV作ったと思ってんだ?
意味ないだろ、これじゃ!」
A 「でも、最初のプロトタイプをベースにしたら・・・」
鳥山「じゃあ、全部作り直せ」
A 「えーっ!?」
鳥山「なんだよ? 文句あるのか?」
A 「せめて野村さんに見てもらってからにしてください」
野村登場
鳥山「ここの一瞬が、PVと似てるって言ってるんです。ここ」
野村「なんで目を凝らさないといけないレベルでしか作れてないんだ?」
鳥山「作り直せって言ったら、野村さんに見せてからにしてくれって言うんで」
野村「あほう。こんなもん持ってくんな」
鳥山「ですよね」
A 「そんな・・・ここから作り直すのは・・・」
野村「嫌なら別の奴にやらせる。おいB!」
B 「はい?」
鳥山「Aの変わりに作れ」
B 「えっと、Aさんは?」
野村「PVどおりに作れないからクビ」
鳥山「いいか。PVを何度でも見直して、しっかり作れよ。すべての基本がPVだからな。わかったな?」
B 「はい。PVどおりに作ります」
半年後
鳥山「どうだ?」
B 「PVそっくりですよ」
階段でで主人公が戦っている。
鳥山「うげぇ、なんだこれ!?」
B 「そっくりでしょ?」
鳥山「ぜんぜん違うじゃねーかよ! 何やってんだ、お前は! PVちゃんと見たのか!?」
B 「見ましたよ。夢に出るくらい」
鳥山「ぜんぜんわかってないじゃないか! いいか、よく見ろ。まずライトニングの顔アップで戦闘開始」
B 「同じですよね」
鳥山「ダンスするように攻撃」
B 「まさしくそのままです」
鳥山「敵の攻撃を、銃弾で弾く」
B 「よく似てます」
鳥山「ダメージがバババッ入る」
B 「まったく瓜二つです」
鳥山「ビシッと着地して、経験値が入る」
B 「超そっくりです」
鳥山「面白そうだろ?」
B 「は?」
鳥山「は、じゃねえよ! 面白そうだろうが!」
B 「はぁ」
鳥山「それに比べて、お前のはなんだ? ムービーが流れてAボタン押してるだけじゃねえか!」
B 「・・・すいません」
鳥山「作り直せ」
半年後
鳥山「まだか?」
B 「一応、それなりに面白くなりました」
鳥山「どれ? ――なんだよ。これならAが作ったやつの方が面白いだろ」
B 「でもPVそっくりですよ」
鳥山「つまんなきゃ意味ないだろう! ファイナルファンタジーなんだぞ? 世界のFFだぞ?
世界を驚かせる作品でなきゃ意味ないんだよ! 全部やり直せ!」
B 「ちょっと待ってください! せめて野村さんに見せてからにしてください!」
野村登場
野村「なんだこの、行動値って?」
B 「あー、重力を無制限に使えるとバランスが取れないので、戦闘を・・・」
野村「そんなこと聞いてんじゃねえ! なんだこのダセェ名前は!」
B 「ネーミングはこれから変更して・・・」
野村「誰がネーミングの話をした!? 勝手にダセェ設定作ってんじゃねえって言ってんだよ!」
鳥山「ですよね」
野村「PVに行動値なんて、糞ダセェ設定なかったろうが! こんなに時間掛けてバカにしてんか!
お前クビ! おいC! お前やれ!」
C 「ええっ? 俺っすか?」
野村「やれ!」
次早く早くww
C 「えーっと、PV以外になんか作る上でのアドバイスは・・・」
鳥山「PV見ろ。夢に出るぐらい見ろ。あれに全て入ってるんだから」
C 「うう、もう少しヒントを・・・」
鳥山「お前なぁ」
野村「まぁいい。これ以上時間掛けられないし。いいか、よく聞けよ」
C 「はい!」
野村「まずPVをよく見る」
鳥山「どんどん見ろよ!」
C 「なるほど!」
野村「PVの面白さを理解する」
鳥山「ガンガン理解しろよ!」
C 「なるほど!」
野村「面白さは何かを考える」
鳥山「じゃんじゃん考えるんだぞ!」
C 「なるほど!」
野村「ゲームを製作する」
鳥山「できたら、俺のところへ持って来い!」
C 「・・・はい?」
エンドレスwww
C 「え? それだけですか?」
野村「それだけでも大変だぞ」
鳥山「ですよね」
C 「いやいや、最後のところを、もうちょっと詳しくですね」
野村「お前、聞くばっかりじゃなくて、自分で少しは考えろ!」
C 「いや、でも・・・」
鳥山「でもじゃねえだろ! AもBもちゃんと自分で考えたぞ! それをなんだお前は!
何にもしないで、ガタガタガタガタ! 手抜きしないで真面目にやれ!」
C 「・・・・・・」
鳥山「PVには全て詰まってる。そこから引き出せ! わかったな!」
C 「はい・・・」
半年後
和田「おい。野村。いつ出るんだ?」
野村「鳥山に聞いてください」
鳥山「チームの連中が、PVを作ったのに理解してくれないんです」
和田「とにかく体験版を作れ」
鳥山「無理です」
和田「やれ」
こうして体験版を作り上げたところからプロジェクトは動き出し、1年後に世に出ることになった。