岩田:
任天堂は「バーチャルボーイ」(1995年発売)というゲーム機を出したことがありまして、
当時は「バーチャル・リアリティー」ということが話題にされていた時代でした。
「1人で遊ぶ」、という構造であれば、それなりに相性がいい気がするんですが、
任天堂は「われわれにとって、メガネをかける3Dというのは相性がいいのか」ということに関しては、
ちょっと疑問を感じています。実は3Dの可能性ということはずいぶん昔から議論があって、
それこそゲームキューブを作った時代から3Dのディスプレイができた時のために
回路が実はこっそりと仕込んであったんです。
ですから着目しているといえば着目しているのですが、
一方で「メガネをかけてみんなでゲームをするのか」ということに関しては疑問があります。
したがって、興味がないわけではありませんが、解決しなきゃいけないハードルは高くて、そんなにすぐに
「ビデオゲームは全部3Dになります」とは言えないんじゃないんですか、と思っています。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/100129qa/03.html