FF13が煽り冗談抜きのガチ糞ゲーと判明した件!★7
椅子から立ち上がったAが目にしたのは、ブラウン管のモニタに向かう活気に満ちた若いスタッフたちだった。
どういうことか分からずに呆然とするAの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「なんだA、居眠りでもしてたのか?」声の方を見上げたAは目を疑った
「さ、坂口さん……いつ戻られたんですか!?」
「なんだA、坂口さんを勝手にどこかにやるなよ」 「う、植松さん・・?」
「坂口さーん新しいベヒーモスのデザインあがりました!」 「の、野村さん!・・・で、でも髪が・・・それに腹も・・・」
Aは半分パニックになりながらホワイトボードに貼られた企画書を見上げた
プロデューサー:坂口博信 ディレクター:伊藤裕之 音楽:植松伸夫 キャラクターデザイン:天野喜孝
暫時、唖然としていたAだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「これだ・・・これが僕のつくりたかったFFだ!」
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、開発室で冷たくなっているAが発見され、和田と北瀬は病院で静かに息をひきとった