G7からG2 米中協力元年に(Bloomberg)
■コラムニスト William Pesek
中国は2007年にドイツを抜いて世界3位の経済大国となった。
米中関係が修復されれば日本を抜いて第2位に躍り出るかもしれない。
中国経済は、トウ小平氏が自由市場原理に路線変更を行った1978年の
70倍の規模に成長した。これほど短期間に貧困から抜け出し、
急成長を遂げた国は歴史上ない。
カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国からなるG7(先進7カ国)は
ジレンマに悩まされることになった。中国と入れ替わりにメンバーから抜けてくれと、
カナダに告げる貧乏くじを誰が引くのか?
だが、実際の重要問題は、現在の世界を支配する
2大勢力である米中両国の関係だ。
英大手銀スタンダード・チャータードの北米研究所(カナダ・トロント)の
ジョン・カルバリー所長は「米中関係は最も重要な経済同盟。
09年はそれが証明される年になるだろう。
世界中の注目がかつてないほどに集まっている」と指摘する。