>>399 この話はですね…
私いつものようにショッピングチャンネルを見てたんですよ
するって〜と、「声」が聞こえてくるんですね
あれ?おかしいな?どこから聞こえてくるんだろうと思って
窓の外とかタンスの中を調べてみたんですね、でも違う
これはおかしぞ、と思ったらリモコンから聞こえてくるんです
こう…「カッチャイナー カッチャイナー カレーガナクテモカッチャイナー」って…
その声は恨めしさの中に、どこか楽しそうな音色を帯びていたんですね
でも私はまだ、その時は買っちゃいそうだなぁって思わなかったんですね
そしてまた次の週、私は任天堂チャンネルを見てたんですね
するって〜と、またリモコンからあの「声」が聞こえてくるんですね
「カッチャイナー カッチャイナー カレーガナクテモカッチャイナー」
そしてこう…リモコンがこうブルブルっと激しく震えたんです
あぁまずい、これはまずいと思って急いで電源を切ったんです
でもまだリモコンから聞こえてくる
>>399 その時私は初めて、なんだかやだなぁ〜これは買っちゃいそうだなぁって思ったんです
その時はそれで終わったんですが…
次の日、次の日は何と木曜日だったんですね
私には昨日の光景が目を閉じていても浮かんでくるんです
そして気づいたら勝手にゲームショップに足が進んでいるんですよ
あれ?これはおかしいぞと思って、止めようと思っても止まらない
まずいまずい、これは本当にまずいと思ってる間に
ふと気づいたら会計を済ませてたんです
でも実際、声の薦めるままにソフトをやってみると…とても楽しいワケなんです
それからもその声が聞こえるたび、ソフトを買い続けていく…
もうソフトを買う行為そのものが楽しくなってしまったんですね
いつしか、その声はリモコンを握っていなくても聞こえるようになりました
町のゲームショップで、家電量販店のゲームソフトコーナーで、どこにいても聞こえるんです
「カッチャイナー カッチャイナー カレーガナクテモカッチャイナー」
そしてあるとき、ふと気がついたんです
ああ、これは自分が口ずさんでいるのだな…と、自分も彼らの仲間になったのだな…と