SCE共和国と任天王国とMS帝国の戦い 第10章

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「順位はともかく、古い歌を聞きなおして、良い点等を語るのは面白そうじゃな」
「歌作るのが面倒だから、古い歌で好い気になろうってのか?へぼ詩人」
「まぁ楽はしたいが、それだけじゃないわい。この大戦でも露呈したが、作り手と受け手の思惑はしばしば食い違う」
「市場調査って奴か。例えば上の盗賊の歌を見れば、へぼ詩人が賞賛されるには、良い題材を探すしかないと分かるってな」
「残念だがそれは駄目じゃ。賞賛の言葉は主にあの"聖なる"方の行いに向けられたもの。ああいう良い題材はそう見つからん」
「歌が駄目で素材が無きゃどうしようもないな。しかし歌が駄目なのは認めるのか」
「良い詩人に大事な点は多いが、より良い詩人になるなら自分の歌を客観的に見る以上に大事な事はないからの。だが、今に見ておれ」
「自作自演で大絶賛するってか?」
「ふん、自作自演などせずとも、いつの日か貴様もひれ伏させてやるわ」
「期待しないで待ってるぜ。ほら、野次馬の皆もどうだ?適当にこれは良かった、あれは駄目だって話してれば、爺の参考になるとさ。そろそろ引越しの時期だ。ドサクサに紛れて歌を聴き損ねるよりいいんじゃないか?」