暇をもてあまして全部テキストにおこしたので貼ってくぞ
連投規制阻止の支援よろ
(1)
小島:
今日は、今話題沸騰の、ネットで「小島秀夫はPS3に満足していない」みたいなものがやっぱり沸騰してるんですけど、
このことについて話したいと思います。
男:
これいっぱい聞かれましたね。ヨーロッパでも。
小島:
そうです。ちょっとパリから帰ってきたんですけど、15社くらいでしたっけ。インタビュー。
男:
そうです。
小島:
ほぼ全員に訊かれました。そんなこと言ったのか。だいぶ意味が違うように改変されてるので、全然違うんですけどね。
今日はそれをちょっと話したいんですけど、なぜそうなるかっていうのも斉藤君がいるんでね。
(2)
まずですね、インタビュー受ける時に、まあアメリカと欧州、日本は日本語で言うんですけど、
むこうの方はインタビューをして、校正は出来ません。日本で言う報道と一緒なんです。
どうなるかはもう、ライターさん任せなんですけど、僕は日本語で答えます。それを斉藤君が英語に直します。
ライターさんはアメリカの人と、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、北欧の人とか、ドイツとか。
各国の人が、英語を共通語として、インタビューをするんですよ。まずそこで語弊が生まれるんですよ。解釈が違ったりとか。
まあそれは仕方がないんですよね。で僕が言ったことを斉藤君が通訳して答えます。
それを各国の人が英語で解釈して、自分たちのとこ持ち帰って、自分の言葉で書きます。
そこで大きく、言ってることとは違うものになってます。まずそこで。特に今回多かったのはですね、
自分で言うとちょっとあれですけど、僕は日本人なので、謙遜をします。特に謙遜をする人なんですよ。
(3)
「俺はメタルギア4をつくってるすごい奴や」とか、「今回の4はもう最高や」とかっていう、
こう、アメリカ人っぽいことはよう言わんわけですよ。自分の中で合格ラインに来てても、まだまだやということを言うわけです。
そういうことを日本語で言います。僕の言葉尻を僕らしく、斉藤君が英語に換えてくれます。
海外の人は謙遜とかいう文化がないので、マジにそれを解釈して、もう悲壮感漂ってるとヒデオはと、そういうことで原稿を書きます。
これがやっぱ大きく乖離した元になっているのではないかと思いますね。彼らが自国に帰って、自分の言葉で、
今回はまあ英語だったんですけど、ここにありますけど、こういう風に記事に載せます。
これはこれで、僕が言ったことを彼らが咀嚼して書いてるので間違いではないんですけど、
本来の意味とは若干ここでもう変わってます。で、ここまでであればいいんですけど、
これをですね、今流行りの、インタビューばっかりを集める、何て言うんですかね、このモノ載せるわけにはいかないんで、
当然、著作物なんで、なので、この概要を別のホームページが書くんですよ。
(4)
男:
引用をしながら。
小島:
ここでまた大きく変わってます。元々の見出しは?
男:
「MGS4 - INSIDE THE BIGGEST PS3 GAME OF '08」つまり「MGS4、2008年PS3の最も大きいゲームの中」
小島:
これ元のホームページ、記事です。これを元に、全く別人の別の国の人がですね、
こういうのを集めてる人たちが、これを見ながら記事を書きます。これがタイトルが?
男:
「Kojima Disappointed With Metal Gear Solid 4」「小島はメタルギアソリッド4に満足していない」
痴漢に日本語は通じない
51 :
名無しさん必死だな:2008/05/10(土) 06:26:05 ID:Mn4xaEWVO
誰かチーニン板垣の、「例のコメント」貼ってくんねーか?
クッタリに騙される人と、騙されない人の違いがわかるからね。
(5)
小島:
ま失望していると。いうような中で、えー中は大きく咀嚼されてですね、だいぶ違うものになってます。
この先がまたあります。これ英語です。この時点で、ここでもうだいぶおかしいんですけど、
今度これを、日本のユーザーがそれぞれで翻訳して、自分のホームページとかに載せていきます。
これがまあその中の一個ですけど、で?
男:
「CELLの限界に直面?『メタルギアソリッド4』小島氏が苦心の制作背景を明かす」
小島:
てゆう中で、もうPS3では無理やとか、すごいことを書いてあるんですよ。
これを元にどんどんどんどん子供を産んでいって、今では「小島秀夫はPS3ではメタルギアソリッドを作れない」とか、
そんなタイトルになっていってます。で中身もどんどん変わっていってます。
もう謙遜とかじゃなくてもう言い切ってたりするんですけど、これが困るんですよね。
54 :
名無しさん必死だな:2008/05/10(土) 06:26:57 ID:doVuz0oaO
お前のおこしで文貼るのいいけど間違ってたり違約してあったらアウトだぞ?
(6)
こういうのがあって疑問符が僕の方に直接、当然、インタビューなんで、
「小島さんほんまにそんなこと言うたんですか」と。いやそういうことは言ってないんですけど。
女:
それがこの間言われた、15社から言われたことですか?
小島:
そうですね。確認の意味で。これはもうネット社会は当然こうなるんですよ。
面白おかしく改変されてる方もいるので、ま、飛びつくわけですよね、どんどんどんどん。
で一気にガーッと盛り上がって。その後一切の責任を負わずにキューンと消えるんです。
僕の方にばっかりいっぱい問い合わせが来るんですけど、ま、これは現象として、実際そうです。
で、本当に言いたかったことをこれから言います。これは15社の人たちに言いました。
これ相当長いけど全部起こすのか?
なんにせよ結果はアレなわけで
(7)
>>1 (8)
>>2 (9)
>>3 (10)
男:
まあ、大規模なもしもしゲームみたいな。で、一番最初の記事も、実は監督のインタビューって、全部録音してるんですよ。
僕の訳した英語も監督が言ってる日本語も、全部大体、最近は録音してるんですよ。
で、それで確認すると、一番最初の記事って間違ったこと言ってないんですよ。
だけどやっぱり、さっき監督の言ったように、日本人の謙虚さとか、ちょっと皮肉っぽい言い回しとか・・・
小島:
まあ僕は自虐的ですからね(笑)
男:
そういうところをつまんでですね、次にこの記事を、元の記事を、今度は感想を交えて次の人が書くと、その人の主観、でまたその記事を見て、感想を交えてその記事を引用したりすると、いくらでも、ね、ちょっと怖いなーと思ったんですよね。
60 :
名無しさん必死だな:2008/05/10(土) 06:29:28 ID:4KmYC4BJO
ぶっちゃけ、MGOの出来のほうがこんな誤訳記事よりヤバくねーか?
音速超えなきゃ空を飛べないと思っているところに
任天堂が軽量化とローテクであっさり空を飛んでいた
と、こういう話?
(11)
小島:
しかもタイトルがもう明らかに変わっていってるんで、うーん、これはちょっと困るんですよ。
だからインタビューとかもうせんとこうかなと。
女:
そうなりますよね。
小島:
もう最近思いますよね。もうなんかインタビューすることが僕の仕事じゃないんで、ものを作るだけなんですけど。
男:
ただやっぱり、最初のインタビューは、きっちり、いい記事書いてるんですよね。その意図もちゃんと、ある意味書いてあって。
小島:
こういうのは僕の写真もね、僕のお気に入りのコントロールTシャツを着てる、これをコピーしてほしいんですけど、
もうね、最後の方の日本、や、これよりももっと酷いですよ。
もう、4年くらい前のヒゲボーボーのやつれた僕の写真とかわざと載せてるとこもあって。
>>今回は1歩ですけど、その次のハードが出た時に、
裏付けスレか
(12)
男:
今回欧州でね、全員が、でも全員が別にあの皮肉っぽく訊いたわけじゃなくて、もうちょっと話聞かせてくださいとか、
どういう意味だったんですかっていう人もいれば、ほんとに言ったんですか?っていう人もいれば、
それを全部一応誤解を解いてですね、僕も監督も全員にですね、書いてねって、
こういう意味だよって書いてねっていうのはね、念を押してみましたからね。
小島:
うーん、まあでも、今後海外のインタビューは、アメリカンに「最高や!」と、MGS4は「これ以上のものはない!」と、
そういう風に言います。なんかそれはかっこわるいですよね、日本人として。
クリエイターとしてそんなん言うたら最低でしょうね(笑)。
自分でインタビューでも最高のこれ以上のものはないんやとか言うのは、それ言いたくないですよね。
結論を言うと、いちクリエイターにとって、「最高のゲーム」は作れないってことだ
最高のゲームが作れたら、今後それを超えるゲームなんて作れないからな
MGS4は正しくは、「現時点で、最高のゲーム」という事だ
「メタルギアにとっては小さな一歩だが、コナミにとっては大きな飛躍だ」
ニール・アームストロング
(13)
女:
小さいですよね。
男:
でもそれを言わないとこうなっちゃう。
小島:
あの、そう言ってほしかったっていう、まあ、どんどん子供を産んで、
孫、曾孫くらいの記事を読んだユーザーは書いてありましたから、ブログで。
女:
まああの伝言ゲームみたいなもんですよね。
小島:
まあでも、PS3でMGS4を見てもらったらわかると思いますけど。
女:
でもこれはもう、生きてるわけですよねこれ、一人歩きしちゃうわけですよね。
小島:
いやこれはそうですね。いつも僕はそういうの多いですよね。
そういうことを言わないとおもろくないというか、当たり障りのないこと言うててもしゃあないんですけどね。
(14)
女:
それは欧州で発覚したんですか?
小島:
いや、これは欧州でというかあのー、出発前にすごいことになっててですね。
でまあ、日本が一番歪めて伝わってるんで、日本だけかなと思ってたら、どうやらそうじゃなくて、
この元からこっちに行って、この後もう各国でやっぱりあるみたいですよ。
イタリア語はイタリア語で、フランス語はフランス語でどんどんユーザーが面白おかしく?
人の言葉ってあれなんですよね。1から10言って5だけとると逆の意味になったりするんです。
女:
しますよね。
男:
今度から「これ、謙遜してるけどね」とか、一言言いますか?最後に。
女:
でもそれは使われないんだよね。
小島:
あ、それは使われない。
男:
(笑)どうしたらいいんだ。
まず前提として、ユーザーに示されたPS3のMGS4が
予想以上にショボくて期待していた人ガッカリという事実があるのね
そこで小島の発言がくる
ああ、PS3だからこの程度になっちゃっただけなんだなと
失望した人も救済されてたわけよ
プアなPS3で作っちゃったから仕方がないって、納得できた
そこをまた否定しちゃう、これが限界、これが最高って
この程度で満足してくれるなよ、という思いを裏切ってるわけだ
(15)
女:
まあ監督のように、やっぱり「これは最高や」って言うか、もうこういうのはもう、しょうがないと思うかですよね。
小島:
うーん。ただちょっとね、このメタルに関してはこれ、僕の持ち物じゃないので(笑)、
これはちょっとやめていただきたいですよね、こういうことはね。
男:
うん、まあこんな・・・
小島:
これどうしたもんでしょうねこれ。みなさんに訊いてみましょうか?みなさんもでもこういう楽しみあるんでしょうねこう・・・
女:
楽しみにしてる人がこれを読んだらちょっとショックでしょうね。
小島:
まあそういう人いっぱいいましたけどね。
女:
ねえ。えーっ!?てなりますよね。
小島:
自信を持って発売しますので、その心配はないと思いますけど、当初やろうと、いっつもそうですよ?
PS3だけじゃなくてPS2のときも、プレイステーションもそうですけど、高みを望むからこそ1歩が大きくなるので。
(16)
男:
うーん、ねえ。またこれ最後、元のインタビューなんですけど、最後はねえ、やっぱりこういうクリエイター?
あの非常にレベルの高いクリエイターってのはやっぱりいつになっても満足しない、みたいな結びなんですよ。
だからちゃんと最後まで読んで、なるほどねって理解してくれれば、こういうことにはならないんですけどね。
逆にあの、監督の言葉、そのまま結構書いてあるんで、
ちょっと皮肉っぽいとことかギャグっぽいとことかも結構反影されてるんでしょ?
女:
元々の原稿はね。
男:
そのね、一部分だけとるとね、こんなんなっちゃうっていうね。また監督あれじゃないですか。
「最高や!」「イヤー!」とか言うとまた・・・(笑)
小島:
うーん、まあ日本の新聞ではよくありますね、こういうことは。
女:
ああ、日本の新聞はありますね。
なんで戦士はこんな必死なんだ
(17)
小島:
うん、よくありますね。うん。一般紙とかもありますよね。週刊誌とかもそうですけど。
言ったことにはかわりはないんですけど、その部分だけをとらわれると、違う意味になってしまったりとか。
順番を変えられたりとかすると。気をつけてはインタビューはしてますけど、あんまり普通のこと、
まあ一応僕らも訓練を受けてるんで、会社なので、メディアトレーニングってのを受けてますけど、
僕はなるべく、やっぱりなるべくサービスしたいので。こういう姿勢でやってきましたけど、
まあこういうことが続くんであればもう一切出ないと。
女:
ねー、そうなっちゃいますよね。
小島:
これで給料もらってるわけじゃまったくないので、出ませんもう!決めました!ラジオもやめ!みたいなね。
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|/(,、)ヽ|
│ _||_ │おわり
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