■GCだめぽ★相変わらず寒い夏だぽ★part155■

〜四十日四十夜のソフト日照りの修行に耐える妊娠とそこに現れたGKとの問答〜

「もしGCが神のゲーム機であるなら、この売上チャートTOP10を全てGCのソフトに塗り変えてみよ」
「何故？」
「ゲーム業界とは経済的な力を基礎にしなければならない。任天堂もまた然りであろう」
神のゲーム機であるという自覚に満たされている妊娠に対し、
『もしGCが神のゲーム機であるなら』という気持ちを狙う、非常に巧妙な誘いである。
しかし、妊娠は断固として、それを撥ね退けた。
「妊娠は売上のみで生きるものではない。主による一つ一つの御言葉で生きるものである」
これは、旧約任書・申命記の聖句である。任天堂の意思に従う事で幸福となる、と説いたのだ。
すなわち、任天堂の経済は、ランキングよりも、大本営発表が第一であると断言したのである。

GKは次に、妊娠の心を京都へ誘って行った。そして、護王神社の頂に立たせ、囁いた。
「もしGCが神のゲーム機であるなら、ここから落としてみよ」
「何故？」
「GCの耐久性を誇示し、人々を屈服させよ。その方が貴様の使命はより効果を挙げるであろう」
旧約任書の詩篇にある通り、天使達が舞い降りGCを空中で支えてくれるに違いない、と誘いかけたのである。妊娠は答えた。
「出来ぬ。『主なるGCを試みてはならない』と記してある」
と妊娠は答えた。GCの能力は、任天堂が命じる時に現れるのであって、自ら試みるものではない。
ましてや、神秘不可思議な技に頼って、人の心を導くべきではないとの結論である。

最後にGKは、妊娠の心をソフマップ新宿2号店エンタテインメント館へ連れて行き、PS2の全ソフトとその栄華を見せて、囁いた。
「もし貴様が平伏してソニーを拝むなら、これらのソフトを全て楽しむ事が出来よう」
眼前の豊富なゲームをプレイ出来るという誘惑。まずはPS2のゲームを体験して、
その上で世道人心を改善していくべきか？しかし、それは欲望の前に 跪くことになる。
この世の悪と妥協することになる。すなわち、GKの足下に平伏して、ソニーを拝まなければならないのだ。
「GKよ、斥け。『主なる 任天堂を拝し、ただ任天堂にのみ仕えよ』とまた記してある」
GKは消えた。


以上が、四十日四十夜のソフト日照りの修行に耐える妊娠とそこに現れた出川との問答の全てである。
『そして御使たちが、両手を掲げ「出川敗走！出川敗走！」と叫んだ』と任書は記している。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜「ゲーハー板における『敗走』のルーツを探る」より〜