Cell 20

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228名無しさん必死だな
出井は七日の会見で「会社はOBが経営するのではない」といら立つように
答えた。創業者である井深大や盛田昭夫ら草創期の経営スタイルからの決別
を図る出井や社長の安藤国威は、「チームワーク重視」へとかじを切った。
そんな移行期の最終過程で頭角を現したのが久多良木だった。

「そこまで言うならDo it(やってみろ)!」。一九九二年の会議。久
多良木は当時の社長、大賀典雄(現名誉会長)と激論の末、ゲーム事業への
参入でゴーサインを引き出した。それから約十三年。ゲームは連結営業利益
の三割を稼ぎ、グループの収益を下支えする。
229名無しさん必死だな:05/03/10 13:04:24 ID:EWVZFKKF
次世代半導体セルを共同開発する米IBM幹部も「久多良木氏のビジョンを
共有している」と言う。ゲームを通じて「テレビをコンピューターにしたい」
と夢を語り、世界の有力企業の協力を取り付けた実績と、ソニーでの処遇と
の落差は大きい。

「これでいいんですよ」。久多良木は新体制が発表された当日夜、笑顔で答
えた。ソニーが将来を切り開くうえで、デジタル技術を体得した久多良木の
ような「デジタル・ネイティブ世代」(社長の安藤)の突破力を必要として
いるのは明らか。世界のSONY復活のためには、クセのある異端児の力を
引き出すソニースピリッツも再び求められている。