浜村&平林「従来の携帯ゲーム市場→かっこ悪い」

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浜村通信 第151回   これまでのPSPとこれからのPSP


注目すべきは300万台を以下に早く実現するか。そこには大きな話題が必要になる。

 この年末年始、新幹線に乗る機会が多かった。意外だったのは、PSPを持っているおじさんたちが、
かなり見受けられたことだ。PSPがそれまでの携帯用ゲーム機とは違う層を獲得すると想定はしていたけど、
その光景を目の当たりにすると、改めて驚かされる。普段ゲームで遊ばない人たちがPSPを
手に取ったのは、いったいどんな理由があるのだろう。
 もちろんさまざまな理由があるとは思うが、大きな要因は、デザインにあると僕は思う。
携帯ゲーム機では遊ばないけど、携帯電話のアプリで遊ぶおじさんたちは沢山いる。
おじさんたちも、本当はゲームに興味があるのだ。では何故携帯ゲーム機を手に取らないのか。なんとなくかっこ悪いから。
ゲームは子供の遊ぶものだから。それをやっているところを見られたくないから。
しかし、PSPのデザインは圧倒的にかっこ良かった。
474コピペ2:05/01/17 19:42:50 ID:15T4qbNT,
携帯ゲーム機の玩具的なイメージとはかけ離れたひとつの道具。
携帯電話と同じような感覚で手に取ることが出来るデジタルギア。
それが彼らに一線を越えさせる大きな要因になったことは間違いない。
かつてゲームボーイアドバンスが、SPでデザインを一新したとたん、大人、特に女性層に大きく普及したことがあった。
ハードのデザインがゲーム機の普及に大きくかかわる時代。ゲームが文化として成熟してきた証明だと思う。
 PSPが大きく盛り上がったもうひとつの要因は、メディア戦略だ。
そもそもPSPは世間的に認知度の低い、全くの新ハードだった。
それがここまで短期間に認知されたのは、テレビや雑誌などによる宣伝効果、
ことに、ニンテンドーDSとの相乗効果がうまく働いたからだと思う。
475コピペ3:05/01/17 19:45:15 ID:15T4qbNT,
二つの携帯機が同時期に発売されることで、一般マスコミはこぞって、「携帯ゲーム機戦争勃発」という切り口で、
このふたつのゲーム機を話題にした。メディアがこれほど新しいゲーム機に注目したのは、10年前、プレステとサターンが
ほぼ同時期に発売されたとき以来のことだ。でも、あの時と決定的に違うのは、一方のゲーム機が既に実績のある
王者であること。PSPのライバルであるニンテンドーDSは、世界中に数千万台の普及を誇るゲームボーイアドバンスと
互換性のある後継機。いうまでもなく携帯ゲーム機のチャンピオンだ。しかしPSPは全く実績のないチェリーボーイ。
それがマスコミによって宿命のライバルのように書き立てられた。新人がいきなりメインイベントのリングに上がることができた。
これはPSPにとってとても大きな追い風になった。もちろん相乗効果はニンテンドーDSにもあったとは思う。
しかし認知度の低い新ハードの立ち上げという、とても大きなハードルを越えなければならなかったPSPにとって、
そのメリットは計り知れなかっただろう。
476コピペ4:05/01/17 19:46:24 ID:15T4qbNT,
 今後、PSPはどのような戦略をとるのか。今の段階ではまだ確たる予想は出来ない。
しかし、ポイントとなるのは、映像、音楽コンテンツだと僕は思っている。
PSPで楽しめるコンテンツは、今のところゲームだけ。映像、音楽コンテンツに関しては不気味なほど情報が出てこない。
しかし、ある時期を景気に、そのラインアップや発売時期は発表されるであろう。それがいつになるのか。
思い出されるのはプレステのセールスプロモだ。当初「いくぜ!100万台」をキャッチコピーに、
サターンと競り合ってたプレステ。初期は、販売台数はサターンの方が優位だった。
477コピペ5:05/01/17 19:47:44 ID:15T4qbNT,
ターニングポイントとなったのは、「FF7」の発表だ。200万台を突破する段階で、まだ当分先の発売予定だった
「FF7」を、「発売開始」という切り口で強引にテレビCMに乗っけてしまった。この前代未聞の宣伝がプレステの
普及を加速させ、300万台、500万台を突破パーティーで「DQ7」の製作を発表すると、プレステの勝利は
ゆるぎないものになった。ゲーム機は今、よほどの失敗が無い限り100万台までは普及するといわれている。
むしろ注目すべきは300万台をいかに早く実現するか。ロケットの打ち上げと同じで、そこまでの
加速に失敗すれば、その後の普及は低調に終わる。
478コピペ6:05/01/17 19:48:50 ID:15T4qbNT,
300万台という数字は、コアなゲームファンの動因だけで突破できるものではない。
そこには世間に認知される大きな話題が必要になる。その意味で「FF7」の果たした役割は、とてつもなく大きかった。
では、PSPにおいてそんなロケットブースターの役割を果たすものとは?
 僕はそれが映画、音楽のコンテンツになるのではないかと思っている。
普段はゲームをしない層が、PSPの携帯を「アリ」にするためには、生活習慣から変える必要がある。
PSPが200万台を突破し、ポイントとなる300万台をターゲットにしたとき。
PSPの映像、音楽コンテンツの戦略が明示され、300万台普及と時を同じくして店頭にUMDに録画された
ビデオクリップが並び始める。そのときこそ、PSPがいよいよその
本領を発揮するときだと、僕は思う。

以上です。