【南夢宮】　ナムコ　 14 　namco　【765】

◇ギャガ､ナムコの人気ゲーム｢鉄拳｣を全米で実写映画――来夏以降に

<日経>◇ギャガ､ナムコの人気ゲーム｢鉄拳｣を全米で実写映画――来夏以降に
　映画配給大手のギャガ・コミュニケーションズは、ナムコの人気格闘技ゲーム「鉄拳（てっけん）」を映
画化、2005年夏以降をメドに全米1000館の映画館で公開する。2002年に映画化権を取得し、制作を進
めていた。ハリウッドの著名監督や脚本家と組み、海外のゲームファンが満足できる映像に仕上げる。
第２弾となるカプコンのゲームについても近く撮影を開始する。

　「鉄拳」の総製作費は約6000万米ドル（約65億円）。ゲームソフトを原作とする実写アクション映画と
してはほば最高の金額となるという。米映画製作会社クリスタルスカイ社とナムコの3社で実写版の脚
本を作ってきたが、米ウォルト・ディズニー傘下のミラマックスの系列会社、ディメンション・フィルム社
での配給が決定。米国の約2割の映画館で公開を予定している。

第２弾ではカプコンのゲーム「鬼武者」を映画化する。日本とフランスを除く、全世界での販売を米ユ
ニバーサル傘下の映画製作・配給・海外販売会社、フォーカス・フィーチャーズ社が担当する。

　制作は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでアカデミー賞を受賞した特殊撮影技術チームを予定する
。2005年中にニュージーランドを舞台にロケを始める。

　また、カプコンの「デビル　メイ　クライ」もハリウッド映画化で合意しており、近く共同製作会社を決
める。　ギャガは今後も毎年2―3本の映画制作を進める。
　日本のゲームを映画化して米市場に進出するケースは、2001年のスクウェア（当時）の「ファイナ
ルファンタジー」などがあったが、投資に見合う興行収入が得られず、撤退した。
　今回、ギャガは「日本ゲームマニア向けではなく、米国で広く受け入れられることを狙った配役や映像
効果を用いる」（丸茂日穂社長）という。