久多良木のEyeToyの行く末を藁う会 第81報

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905( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ
くたたんのインタビューだけ。 名言(笑)はたぶん無し。

-エレクトロニクス部門の不振の本質は何か?

 他社がまねできないコアテクノロジーに、独自のタッチや
テイストを加え、世界一早く商品化するのがソニー本来の
姿だ。かつてはトランジスタ、CCD、CDといった先端技術を
生かした製品を続々開発し、世界中にいち早くマーケティングしてきた。
だが、この十年間はそこが弱かった。その戦略自体は正しかったが
映画、音楽、金融、と事業領域を増やす中で手薄になった。
 時を同じくしてIT産業全盛時代になり、同時にインテルやマイクロソフト
と言うプラットフォーム作りが得意な会社がたくさん誕生した。ならばその上で
組み立てればよいと、ソニーのエレクトロニクスにその手法を持ち込んでしまった。
906( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 12:52:44 ID:aSSwSZCM
-具体的には?
テレビが良い例だが、液晶やプラズマパネル、そしてコアチップについては
他社から購入するようになってしまった。こうしたことがそこかしこで起こった。
寄せ集めで次々にアイテムを増やした結果、オペレーションは非効率になる一方
エンジニア、デザイナー、マーケッターの製品を育て上げる愛情や執念が薄く
なってしまったことも、最近指摘されるソニーブランドの薄まりに繋がった。

-それは出井、安藤体制のミスジャッジか。

どちらも技術への造詣は深いが、自ら直接判断し、"手触り感"を持って指揮できるわけではなく、
周囲の意見を聞いた上で、ベストな選択をするというスタイルだ。
だが技術の見極めには革新が必要でコンセンサスからはユニークな
技術が生まれない。要するに全社員に対して、今何をすべきなのかという
メッセージを投げ切れなかったということだ。それで本家本元の
エレクトロニクス部門の力が最も分散した。
907( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 12:55:40 ID:aSSwSZCM
-出井会長はインターネットやブロードバンドの脅威をいち早く指摘してきた。

一般論としては正しい、それは地球上のすべてに共通なことだ。


-そこで、ネットワークサービスに経営リソースを投入した。だが、くたたんはそれを買いたい、再編成している。

 ネットワークサービスのよしあしが理由ではない。繰り返すがソニーは
コアに技術を置くべき会社だ。技術開発や製造設備の投資を怠れば、その弱体化が
ボディブローのように効いてくる。今はど真ん中にリソースを集中しなければならないときだ。
ソニーといえどもすべてはできない。
908( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 13:12:04 ID:aSSwSZCM
-出井会長は営業利益率10%と言う経営目標を掲げた。その責任はくたたんにもあるのか?

会社として公表したという事実は重い。我々経営チームの一員として
それを遂行する責任を負っている。
909( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 13:13:49 ID:aSSwSZCM
-半導体内製化、垂直統合戦略は復活の切り札になるのか。

たとえば、デルはものづくりよりもPCユーザーに最も効率的な手段で
経済合理性を届ける事をなりわいとしている。そこでは
水平分業による製造、物流システム構築が効率的だ。
商社的でもある。だが、われわれはメーカーだ。ものづくりの
インフラ-技術、向上、技術者*に継続的投資をし、差異化を図らねばならない。
 いまや、エレクトロニクス製品の機械系、駆動系などあらゆる部品機能が
半導体上に形成、表現されている。その半導体とは広義な意味で回路だけでなく
ディスプレイデバイス、撮像デバイスなど多様だ。メーカーの力は広義の半導体を
作るインフラがあるかないかにかかっている。AVをなりわいとするソニーが、それを
全て外から購入するなどあるべき姿ではない。だから昨年、液晶パネルには自ら
投資することを決めた。遅きに失したわけではない。テレビはこれからも世界
ナンバーワンのブランドであり続けるという意思を持っているから、われわれは世界最大級の
投資を続ける。
910( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 13:20:21 ID:aSSwSZCM
-再投資の利益確保のため、自社開発の半導体は外販するのか。

 そうだ。外販を強化する。それには社内への供給開始と同時に外販に出すことが
必須だ。そうでなければ買い手が魅力を感じない。外部には半導体をださない、
出すなら遅れて出すというカルチャーが染み付いているが、変えていく。
 
-コアデバイスを外販すれば、機器メーカーとしての競争優位を保てないのではないか?

 その上に何を載せるかが、差異化の勝負だ。差異化をアプリケーションソフトの部分で行う。
半導体は売ってもそのソースコードごと出すわけではない。

-ゴーン氏は社内向け半導体価格を外販価格より低くしているのはおかしい。自動車エンジンは同じだ、と指摘した。

 そこも変える。今後年間2〜3000億円もの投資を行うのは半導体部門だ。そこに利益を残すのが当たり前だ。
911( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 13:24:12 ID:aSSwSZCM
-米IBM、東芝と共同開発中のプロセッサ、「セル」はどんな戦略的意味を持つのか。

 メディアがデジタル化する中で、衛星放送、CATV、インターネットなどいろいろなものが
ハイビジョン映像を送り込んでくるようになる。そこではリアルタイムな処理が必要だ。
URLを打ち込まないとテレビチャンネルが見られない、というような事態が生じては困る。
しかし容量、処理スピードにおいて、今のプロセッサでは行き詰る。柔軟で強力な
まったく新しい次元のものが必要で、それが「セル」だ。テレビ、ホームサーバ、
ゲーム機、放送機器用スーパーコンピュータ、さらに膨大なデジタルデータを
高速処理したい政府機関やバイオ企業、あらゆるユーザーに利用されるだろう。
インテルもまったく同じ方向を向いている。
912( ○ ´ ー ` ○ ) はスバラシイ:05/02/07 13:27:41 ID:aSSwSZCM
-次世代プレイステーションもその一つか?

 一つの使い方だ。PS1は世界でほとんど始めてCGを導入したゲーム機、
PS2はクオリティの工場、量的拡大を計り、さらにDVDと融合した。次世代プレイステーションは
全く新しいものにしたい。グラフィックの世界ではなく、プロセッサの世界の進化を見せたい。
ものすごいコンピューターを手にしたゲームクリエーターや技術者たちは興奮し、想像力を
刺激されるだろう。

-社内にはアンチ久夛良木派も少なくないが

 確たる存在であれば、作用反作用は生まれる。いいんじゃないですか、気にしていない。
なにも決めなくてやさしい人といわれるより、多少の摩擦や混乱がおきても
今は"決めること"が大事だ。