【made】⊂Nintendo⊃総合スレvol.577【in】
436 :
名無しさん必死だな:
任天堂は7日、2003年3月期の業績を下方修正した。
伸び悩んでいたゲーム機「ニンテンドーゲームキューブ」の牽引役を託したソフトの販売不振が響いた。
実は今年は「ファミコン」誕生から20年目。同社が得意とした家庭用ゲーム機のビジネスモデルは賞味期限を迎えた。
同社の2003年3月期の連結純利益は38%減の660億円になった模様。当初予想は800億円だった。
利益率をみれば高収益企業の看板は色あせていないが、利益のかなりの部分は携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」ら支えられている。
下方修正の直接の原因は「ゲームキューブ」の販売未達だ。期初1200万台を見ていたが、ふたを開けてみれば560万台と半分にも満たなかった。
437 :
名無しさん必死だな:03/04/08 11:43 ID:X1o+1B7G
ソフトも4450万本と予想を1000万本近くを下回った。
「キューブは今年が収穫期」--。1年前の、任天堂経営陣のキューブにかける期待とは裏腹に結果は惨憺たるありさまだ。
欧米では窃盗団の一味として殺人を犯すPS2向けゲーム「グランセフトオート」ら完敗した。
このタイプは任天堂が「暴力ソフト」と否定していたが、結果はハード需要を奪われた。
国内でも開発者たちが最も力を注ぎ業界の評価も高かった「ゼルダ」がより簡単なパズルソフトより売れないという現実に直面している。
実は任天堂は前世代機「NINTENDO64」では他社メーカーのソフト開発協力が得られずSCEのプレイステーションに完敗した経緯がある。
キューブではカプコンやナムコなど有力メーカーの協力を取り付け、自社看板ソフトの「ゼルダ」や「マリオ」も揃えた。
今回、「かつてないソフトラインナップ」(岩田聡社長)で臨んだだけに問題の根は深い。
438 :
名無しさん必死だな:03/04/08 11:43 ID:X1o+1B7G
ファミコンで任天堂の一時代を築いた山内溥前社長時代は「面白いソフトをつくればハードの需要は後から付いてくる」と"ソフト重視戦略"にこだわってきた。
ソニーがDVD再生機能付きハード機をつくれば、「あれはゲームじゃない」と一蹴、ハードディスク機能を売りにしたマイクロソフトのXboxについては「ゲームが分かっていない」と相手にすらしていなかった。
現状は、ゲーム機本体の性能を追求したソニーやマイクロソフトが日米欧でシェアを高めつつある。これは何を意味するのか。
モルガン・スタンレー証券の山品俊二アナリストは「ゲームをしない人向けにゲーム機を売る」方向にビジネスが変わってきたとみる。
ソフト戦略にこだわるあまり、ソフトメーカーの離反を招くという矛盾も生じ始めている。
セガは米国でキューブ向けスポーツゲームの販売凍結を表明。
国内で最も任天堂寄りとみられるカプコンも今後のソフト開発では他社メーカーの比率を高める方針だ。
439 :
名無しさん必死だな:03/04/08 11:44 ID:X1o+1B7G
任天堂も手をこまねいているわけではない。
同社は巻き返し策として累計販売台数が約3300万台と販売好調な携帯型ゲーム機も「ゲームボーイ」シリーズとの連動ソフトを増やす方針でいる。
例えば携帯型機で好評のゲームを、キューブ向けに改編するといった計画だ。
家庭用・携帯型という任天堂だけにしかないハード資産を生かした新しい遊び方を世に送り出す路線だ。
具体的なゲームの内容は5月の米国ゲームショー(E3)で公開する考えだが、ソニーなどが打ち出すオンラインゲームのインパクトにどこまで対抗できるかはまだ分からない。
ゲーム機普及率から考えれば携帯型ゲーム機を持つユーザーの多くはすでにPS2を持っている可能性が高く、キューブ普及の呼び水としては期待しにくい。
このため任天堂はすでに水面下でキューブに次ぐ世代の家庭用ゲーム機の開発作業を始めている。
発売は3年以内、「他社のゲーム機よりも少し早い時期に出したい」(同社幹部)という。
ゲームの代名詞にもなった「ニンテンドー」。ゲーム機のブランドが残るかどうかは制度疲労を起こしたビジネスモデルの立て直しにかかっている。