【ASUS】PS2,中国生産請負先が決定【テクノロジー】
メトロイドプライム(仮題)について
━━ 『メトロイドプライム』についてお聞きします。正直、シリーズのファンは
心配している面があると思うんです。それは要するに、「『メトロイド』が
『DOOM』になってしまうんじゃないか!?」という。
宮本 はい、よく言われますよ。
━━ (笑)。もちろん『DOOM』がよくないというわけではないんですが、
外国のゲームにありがちな、主観シューティングゲームに……。
宮本 いわゆる”洋ゲー”にはなりはしないかと。そんなふうになりようがないですよ。
日本で僕らがいっしょに作ってんのに。海外でもそう言ったんですが、やはり
みんなジャンル分けしたがるので(笑)。しかも、いまは静止した画面写真だけを
配ってるから、それだけを見るとどうしてもそういう印象を持たれてしまうみたいで。
━━ そうですね。
宮本 なんですけど、あの、『メトロイド』っていうのは、本来探検ゲームですよね。
もちろん敵を撃つ場面もありますけど、本来は探検することを楽しむゲームなんです。
また、シリーズの世界観を踏まえると、『メトロイド』というのはそれぞれの部屋や
通路が広くない。そういう狭い場所で、カメラをキャラクターの外に出してしまうと、
すごく操作がしづらい。これは探検ゲームとして致命的なんです。
━━ なるほど。
宮本 だから、「『メトロイド』というのはジャンプゲームだ』」っていう定義をした場合には
主観は困るんですけど、『メトロイド』っていうのは探検ゲーム、冒険ゲームであると
僕らは思ってるんですね。それで、狭いところを動く冒険ゲームとしていちばんいい
視点は何かっていうので主観を選んだわけです。つまり、「主観シューティングを作ろう」
と思って作っているわけじゃないんですよ。だから、発売されたときには、操作性の
快適な冒険ゲームが遊べるはずです。
━━ わかりました。
宮本 もちろん、横から見たジャンプゲームとしての『メトロイド』というのも選択肢としては
あるので、そっちが作りたくなったら作ればいいんだと思います。今後、『メトロイド』
は永久に主観視点です、というわけではないからね。
━━ 今回は、冒険のほうに重きを置いて、主観視点でやろう、と。
宮本 ええ。あと、ゲームキューブのラインアップを見た場合に、客観視点が多いんですよね。
そういう、品ぞろえとしての多彩さという意味合いも多少あります。