志水との同棲生活も苦しくなってきた日野。お弁当屋のパートが休みの日は
食べ物が無くスーパーの試食で食いつないでいた。
ウインナーの試食コーナーでガツガツ食べていると
「あんた何回食べているんだい?そんなに美味しいなら1つくらい買ったらどうなんだい」
試食コーナーのおばさんから冷たい言葉をかけられた。日野はスーパーでは試食女として有名だったのだ。
「あの・・このウインナー買います。」
振り向くとそこには冬海と柚木がいた。
「柚木先輩、冬海ちゃん!!!」
「僕はこのシャウエッセンを1ケース買うよ」
「あら〜有難う御座います」
「日野さん、試食ばかりしてたらお店の人に迷惑だよ」
「そうなんですよ。この人このスーパー以外にも試食巡りしていて試食女って有名なんですよ〜」
「ふーーん。このウインナーは君の家に送ってもらうことにするよ」
「日野先輩、良かったですね。今度、日野先輩の家にお邪魔していいですか?
私、美味しいお料理作ってあげます」
夕方には沢山のウインナーが日野のボロアパートに届いた。
「わーウインナーが沢山だ。これで毎日ウインナーが食べられますねアレ、泣いているんですか?」
「ううん、そうじゃないの。これ冬海ちゃんと柚木先輩が買ってくれたのでも・・」
冬海と柚木の優しさが嬉しい反面、何故か涙が止まらない日野であった。
完
※
>>474さんのリク完成しました〜柚木先輩誕生日が盛り上がってきて
嬉しいです☆