私はクインロゼ作品が好きなのですが(会社の対応、バグについては除く)
例の確証システムや、FDという触れ込みにもかかわらず妙に高いお値段など
一応ファンであるはずの自分ですら引いてしまう要素が発売前からありました。
それでも雑誌で「季節が巡り、クリスマスやバレンタインなどの行事がある〜」という触れ込みと
前のFD?で攻略対象から外れていたキャラ2人の復活と新キャラ登場と聞き、PCが壊れる覚悟で購入しました。
前回の黒アリと比べると、
既読スキップが復活していて(今のところ)特に目立ったバグは無く、いくつかの誤字脱字がみられただけでした。
主人公の性格は、相変わらず優柔不断の厭世家気取りで、ユーザーによって好みが分かれると思われます。
正直ファンとしては以前から同じ事ばっか言わせてシナリオ楽してないか?と思ったりしました。
そして、
>>536-537でレポを書いてくれた人の言う通り、CG・内容は前回より(落胆する意味で)クオリティを増していたのです。
相変わらずOPイベントが1時間以上と長く上、
今回はOPイベント中に既に新キャラ攻略に関わる選択肢が登場しているという驚きの演出。
(主要キャラクター攻略はOPが終わってから始まる。)
当然セーブしていない人が多く、EDに辿り着く為にしていたとしても彼を攻略する時は、毎回最初から始めなくてはいけない。
そして、ターン数は相変わらず198回と多く、冗談抜きで腱鞘炎に注意してプレイした方が良いです。
また、雑誌で「クリスマスやバレンタインが来る」という触れ込みでしたが、
キャラの居場所訪問時にそれに関する会話するだけで、バレンタイン・クリスマスの恋愛イベントなんて何も起きやしないぜ……。
そして、このゲームでは恋愛イベント発生のために季節を変えて行動するシステムなのだが、
今回はそのイベント前に、イベントが発生する季節を教えてくれるので、
以前の作品では、攻略キャラのいる時間帯に行く為に(時間帯によって住居にキャラがいたりいなかったりする)
特殊なアイテムで時間帯を変えてキャラの居場所を探すという、簡単ながら多少のゲーム性があったのだが
その要素がこの「ジョーカーの国〜」では無くなっており、わざわざ自分でイベントの為に季節を変える必要性を見出せない……。
(いちいち特殊なアイテム使わせる意味あんのかYO!とは友人談)
普通にストーリーの流れで「○○の季節になったのでこんなイベントが起きます」だけで事足りてしまうのに。
また、季節を変えるグラフィック(四季を変える際に出る演出?)が4パターンあるのだが
正直に言うと、イベントCGよりも綺麗で気合が入っていると感じざるをえず、
恋愛ゲームなのに、変なところに気合いが入ってるなーと、別の意味で感心します。
また、前作と比べて異様に擬音語が非常に増えており(
>>536参考)、正直うっとうしい文章でとても読み辛い。
更に、「ピー」「ポー」「ウーウー」等の放送禁止語を話していると思われる会話に入る音も異常に増えている。
口汚い言葉を伏せているというよりは会話がそれだけで成り立っているため
会話内容が非常に薄くなっており、少しだけなら笑えるがここまで多いと、もはや手抜きシナリオとしか言い様が無い。
また、今回旧作のキャラが2人帰ってきましたが、その内1人は非攻略キャラクターです。
しかし、公式でも雑誌でもその件について何も言及していませんでした。
そのキャラの存在が、この作品を買おうと思ったきっかけの1つでもあるので、とても残念です。
そして、他の方が
>>536-537で書いてくれてますが
各キャラを攻略する際、必ず主人公の姉銃殺+某キャラ殺害シーンが入ります。毎回入ります。
仲良くなれて、√によってはEDを迎える事の出来るキャラを毎回殺害しない限り恋愛EDには辿り着けないというのは、
乙女ゲーをプレイしている身としては、非常に嫌な気分になります。
なお、そのキャラは殺しても死なない設定で、√によっては恋愛ED中にもう一度殺される事もあり、
殺すキャラと殺されるキャラに対する気持ちが萎えます。
更に、キャラによっては特定EDの為にそいつを殺害しなくてはいけません。非常に気持ちが萎えます。
(↑原文の解釈が間違ってる可能性有り)
この殺害イベントを回避した場合、恋愛EDには絶対たどり着けません。
待っているのは、主人公が殺されるBADEDであり、キャラを殺すか自分が死ぬかの2択です。
元々そういうゲームならともかく、前作まではモブキャラが殺される事があっても
主要キャラの殺害、ましてや主人公がそれに関与しなくてはいけないという要素はなかった為
私の様に前シリーズをプレイしてきた人間にとっては、非常に苦々しい気持ちになります。
また、肉体関係があるとしか思えないエロ描写が以前の作品より分かりやすくなっていたり、前述した主要キャラの殺害イベント等
果たしてこのゲームは全年齢で言いのだろうか?という疑問が生まれてくる。