小粒だがゆうべ遅まきながらクリアしたリトアンについて…
システムはまずまず。セーブロードは苦にならなかったし、個人的にはバグにもあたらなかった。
クソ要素はひたすらシナリオにあった。
軍艦だよ戦争だよ作戦中だよ?と声に出しながら手首が折れるほど突っ込み続けた41時間。
「妹のお見舞いに行きたいから軍艦のコース変えて><」
「うわぁ敵のろぼっとにも人が乗ってるって気付いちゃったヨー戦いたくないから出撃しなくてイイヨネ^^;」
「作戦中だけどお見舞いで千羽鶴を折ろう!クルーのみんなは睡眠時間削って協力してネ^^v」
「うっかり敵のパイロットのケータイ持ってきちゃったから、返しにいかなきゃ><」
「敵の戦艦の残骸を捜索させてたけど、死体の報告聞いてたら気分悪くなっちゃったからお部屋に帰るネ;;」
……等々のお花畑コンボに打ちのめされ、ゲームの敵と戦っていたはずが、PS2を窓の外の駐車場に
投げ捨てたくなるほどの己れのストレスと戦う熱い展開に。
スパイを拘束しない、勝手な出撃しても優しく対応と、幼稚園戦艦と形容したくなる緩さ。
その緩さや、よーしとりあえず大ボスいっちゃおうかーというザル計画を支持する優秀設定のクルーたち…
ゆるゆる√をクリアするたびに飛び出した目玉を探し続けるのに疲れ、徐々に麻痺してきたせいか
比較的マトモな√を物足りなく感じてくるようになるのは、ある種の中毒性なのかも。
最後には、不評らしい唐突というか犬も歩いたら棒にあたった風味の死亡エンド(しかもそれが好感度高のED)すら、
乾いた笑いでスルーできる程度には心の平穏を保つ訓練になった。
苦悩と葛藤を繰り返した結果、ヒロインを士官学校出の本職軍人でなく、1日艦長さんとしてたまたま
乗り組んでたおっぱいアイドルだと思い込むことで、悟りをひらけたくらいスッキリとできた時には感動した。
そのことに気付いたのがコンプ直前だったのが残念だが。
前述の大賞候補と比べれば小粒だろうが、人生の罰ゲーム的な時間泥棒として佳作に推したい。