蒼天の彼方レビュー
システム面は一通り揃っているが、SAVEなどのボタンを押すたびに
誰かのため息のような「ハァ」というSEが聞こえる。なんでこんな奇妙な
SEを採用したのか謎。
クリア特典4つある内、2枚重なったスチルの一部を消しておもしろい
絵を作ってね、というコラージュは需要あるのか謎。
主人公には幼馴染が2人いるが、幼馴染Bの扱いがひどい。
主人公の危機で助けてくれる人を呼ぼうという時に、この時点では
知り合い程度の商人まで呼ばれるのにBははぶられる。
そこは呼んでやれよ。
ルートによっては殺人鬼にされる。個別EDはあるものの、スチルがひどい。
幼馴染3人内での恋愛というおいしい設定が活かされていない。
キャラによっては好きになる過程が詳しく書かれていないため、
プレイヤーおいてけぼり。愛され主人公にも程がある。
ウサギの神様が選んだ皇子が次の皇帝という妙な慣習→
ウサギ神は尊い存在→ウサギ神の器に選ばれた主人公=愛され主人公誕生。
救いは一部キャラがこの慣習は変だとゲーム内で指摘するくらいか。
攻略対象による主人公殺害END、監禁ENDあり。
シナリオ内で選択肢が出現しルート分岐、ではなく、小話を終えるたび
次はどの方向へ話を進めるかを選択する。
選択肢によるキャラとのやりとりが全く無いので、主人公自己投影型の人には
物足りないだろう。
総評:素材にはおいしい所もあるのに愛され主人公テイストが幅をきかせ
出来上がりぼんやり。定価で買うのは損。
ボタンを押すたびに聞こえるため息SEは斬新。
大賞はロゼが持っていくだろうが、エントリーくらいしてもいいかとレビュー投下しました。