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A「小さいチハルだったら…」
(小さいチハルとは一緒に寝ていたくらいだし、平気よね)
「いいの? 愛菜ちゃん」
チハルは首を傾け、私を覗き込むようにして尋ねてきた。
「片付けも手伝ってくれたしね。
だけど、絶対に入っている間は大きくならないって約束してくれる?」
「うん。やくそくするー!」
そう言って、チハルはまた私に抱きついてきた。
「くっ、くるしいよ…チハル」
大きくなったチハルは力も強くなっているのか、勢いよく抱きつかれるとかなり苦しい。
さらに長い腕で束縛され、身動きひとつ取れなくなってしまう。
そんな私達の姿を眺めながら、隆と春樹は顔を見合わせると黙って頷き合った。
「やっぱり駄目だろ」
「そうですね、駄目ですね」
申し合わせたような素早い動きで、チハルと私を引き剥がした。
普段は全く違う二人なのに、こういう時だけはみごとな連携を見せるようだ。
「お前は後だ。わかったな」
チハルの前に隆が立ちふさがった。
「えぇー! 愛菜ちゃんは一緒でもいいって言ったもん」
「姉さんが良いって言っても、俺達が許さないから」
春樹も腕を組みながら、チハルの前に立つ。
「いじわるぅ。隆と春樹のいじわるぅ」
チハルは頬を膨らませながら、いやいやと首を振った。
私は…
@一人でお風呂に入る
Aやっぱりチハルと入る
Bチハルに謝る