「おおぉーー、これは奇遇ですねぇ」
肩に置かれた手の主を見ると、大日本が笑顔で立っていた。
「大日本さんっ!!」
「一日ぶりですねぇ行殺さん!」
なんと、大日本もメイド喫茶に来ていたのだ。
なんという運命…。
「行殺の知り合いか?」
「あぁ、紹介するよ。こちらは、大日本美なんとか塾さん」
「テキトーですねぇ!まぁ〜いっかぁ!大日本ですよろしくぅ」
大日本が手を差し出すと、飛竜がその手を叩き落とした。
「あうちっ!痛っ」
「初対面のくせに馴れ馴れしいんだよ!」
なぜか飛竜は敵意をむき出しにしている。
「飛竜!!」
慌てて行殺が二人の間に割って入ると、大日本はショックを受けるどころか目を輝かせていた。
「来た来た来ましたぁ!ツンデレぇ!フォーーーっ!!」
大日本は激しく興奮してる。
「な、なんだよコイツ」
「あなたのフィギュア作っちゃうよぅ」
行殺は思い出した。
大日本もツンデレに弱いことを!
「抱き付くな、この野郎っ!」
「飛竜さん、キミに決めたぁーー!」
「おやおや、ライバルが増えましたね」
「ええっ!?もしかしてふぃんがーさんも!?」
ふぃんがーは親指を立てて微笑む。
これで飛竜を囲んだ四角関係が成立した。