乙女@【恥美妄想】マイネリーベ6【憂鬱なる記憶】

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102名無しって呼んでいいか?
差し出されたプレゼントの中身を一目見て、ル−イは眉をしかめた。

「…この真っ赤な液体は何だ…」

背中に冷や汗が流れ、彼女はじりじりと後ずさる。やっぱり警戒されたなあ、と思いつつ。

「答えよ。この小瓶の中身の成分は何だ?」

壁際に追い詰められ、彼女は恐る恐る口を開いた。

「…び…媚薬です…」
「媚薬…だと?」

一般的に媚薬とは、性欲を催させる薬であり催淫薬である。
ル−イは一瞬耳を疑ったが、しばし考えた後、にやりと笑った。

「…そうか…そなた、そんなにもこのル−ドヴィッヒに焦がれておったのか…ふふ…」

邪悪かつ淫らな笑みを浮かべ、彼は彼女の腰を抱いた。

「きっ…きゃあああ!!」
「何を騒ぐ事がある。行くぞ」
「ど…何処へ?」

「科学研究部の私室だ。あそこなら邪魔は入らぬ」
「え…ええええっ!」

彼女を抱きかかえたままの姿勢で、ル−イは小瓶の蓋を開け、中身をくいっと飲み干す。
床に落ちた小瓶が割れ、カチャン!と小さな音を立てる。
彼は再び彼女を抱き上げ、潤んだ眼差しと上気した顔で囁いた。

「…私を誘惑した罪は重いぞ…覚悟しろ」

end